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猫の目に宝石が

優雅に歩く

こともできるけれど

しなやかに飛び越える

ことも容易いけれど

うずくまって

君を見つめる

去年のこのころは

君たちを見つめていた

するとしゃがんで

何やら話しかけてくる

「目をえぐり出したい」

「それほどに美しい瞳」

「それを宝石として売ったなら」

しばらくすると何か納得したように

「生きているからなのか」

「命と瞳その輝きなのか」

思い立ったように過ぎ去る君には

この目をえぐり出しても良いと思った

せめてもの代わりに

あの子に後を追わせた

またいつか

君たちをみつめるために

この目も必要だから

またいつか

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