人生死ぬまで悪あがき

上を見たらきりがない

下を見てもきりがない

そんな事分かってはいるもののいつだって比べてしまうのだ

だって私は生きているのだから…

『努力すれば夢は叶う』

そんな言葉を言ったのは、とても綺麗でキラキラ輝いたモデルの人だった。

「昔はデブで、彼氏にフラれて綺麗になって見返してやろう！そう決めた。大好きだったお菓子も止めて、毎日20kmのランニング。食べ物にも気を使って…」

沢山の努力が並べられたコメントは、私の右耳から入って直ぐ左耳へ。

だって見た目が違うんだもん。どれだけ同じ境遇だったとしても生まれて来た時点で体のパーツが違い過ぎる。同じ努力をしたとしても、最後に整形をして初めて私は彼女と同じベクトルに立てるんだ。

努力はしてきたつもり。

でもそれだけでは越えられない壁がある。

成功者が言う『努力すれば夢は叶う』は、成功した人が言うから後世に残るのだ。

じゃぁ、努力し続けて、し続けて、し続け続けて、そのまま命の灯が消えてしまった人がいたとしたら？その事実を誰が知る由があるのだろう？

「努力が足りなかったから報われなかった」と一生を捧げた人にあなたは言えるだろうか。

「努力したら報われる」なんて嘘だ。

だけどそれでも苦しい道を選んで「もしかしたら」と悪あがきしてしまうのは、私がまだ生きているからだ。

「努力した者が成功するとは限らない。しかし、成功する者は皆努力している」ールートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

星神侑兎