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無節操と書いてコラボと読みたい

4月某日。

なにか春休みらしいことをしておきたいという親の思惑とムスメのモンスターハンター熱の合わせ技で、USJに行くことにする。
モンスターハンターのコラボイベントとコラボレストランがあるらしい。

無節操と書いてコラボと読みたくなるくらい、世の中はコラボにあふれている。
その中でもUSJの無節操さはもはや天晴れというしかない。
12年前に家族で訪れた時には確かワンピースとコラボしていて、さすが集英社、ビジネスチャンスは逃がさないと思ったものだ。

今は名探偵コナンとコラボしているそうで、へぇ、小学館か……と思っていたら鬼滅の刃ともコラボしているらしく集英社も健在だった。だよね。

コラボではないけれど、キティはピューロランドの御神体じゃないのか、よそのパークに常駐していていいのだろうかと心配になる。
ミッ○ーみたいに「世界にひとりしかしません」って言わなくていいのだろうか?
あ、でも、そもそもキティ姐さんがコラボの元祖みたいな無節操ぶりだった。ごめん。

娘はたいそうキッパリしているので、モンスターハンターのイベントとコラボレストランを楽しめればそれでいいらしい。
……というわけで、朝8時半に自宅を出発して午後3時からトワイライトチケットで入場、閉園間際まで遊んで帰宅するという弾丸日帰り旅行を敢行することにした。

せっかくUSJまで行くのだし1泊して翌日もパークを楽しむ案も出たのだけれど、時間と予算は有限なのでこうなったのだ。

ちなみにオットは運転手として参加するだけなのでパークには入らない。
彼はテーマパークでキャッキャする嫁とムスメを愛でるのは大好きなのだが、テーマパークには一切興味がない。
キッパリしている。ムスメと同じ。
(私たちがパークにいる間は、駐車場の車の中で仮眠を取っていました。)

モンスターハンターのイベントはムスメひとりで参加してもらうことにする。
だって、「360度のVR映像×特殊効果により目の前に広がる「モンスターハンターワールド:アイスボーン」の世界で、自ら歩を進め、風にあおられ、武器を使いこなす、かつてない臨場感あふれる大興奮の狩りを体感せよ!」っていうイベントですよ???初代のマリオカートで乗り物酔いする私が参加して無事でいられるイベントとは思えないじゃないですか。

事前に日時指定で予約できるイベントなので、予約の時間になったらムスメをイベント会場まで連れて行って「See you later!」と見送った。
ムスメがモンスターと戦っている間、私は荷物番と休憩。少しお土産も買う。
レジで私の前に並んでいた人たちが海外からの旅行者一家で、お買い上げ総額が「5万100円」!
インバウンドの現場を初めて目の当たりにした興奮でオットにテキストを送ったら、オットも「おお!ニュースと一緒!」と興奮気味の絵文字を返してきた。睡眠の邪魔してごめん。

大満足な様子でイベントから帰ってきたムスメと合流して、コラボレストランで夕飯を食べている間に、ダメ元で申し込んでおいた「スーパー任天堂エリア」の抽選入場券の結果をチェックしてみると、まさかの当選。
モンハンのイベントとレストラン以外に任天堂エリアも楽しめることになった。
私はたまにくじ運を発揮するのだ。

再びオットにテキストしてオットの仮眠の邪魔をしてしまう。ほんっとごめん。

気の向くままミニオンのエリア→ハリーポッター のエリア→スヌーピー→セサミストリート→任天堂……と駆けずり回って夜の9時。
ムスメと「さすがにもういいね」と意見が一致する。
かつては2デイズのチケットで2日連続でパークで遊び倒したものだが、もはや年齢的にそれは厳しい私。
ムスメは「楽しいけど人が多すぎる」らしい。
人口密度の低い南半球育ちだもんねえ。

オットに「閉園まで遊んでいいんだよ?」と気遣われながら合流して、帰路につく。

自宅に着いたのは深夜3時半。これ、日帰りっていうか0泊2日だったな……。




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