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春はあけぼのチキンタツタは季語ですか

4月某日。

チキンタツタを食べる。
ニュージーランドから本帰国してから、毎年1回は食べることにしているのだ。なんとなく。

私たち一家は2022年の1月末に帰ってきたのだけれど、2022年、23年、そして24年と3年連続で4月中旬にチキンタツタが期間限定発売されているらしい。(Wikipedia情報)

え、まだ3年なのか。じゃあ、季語にはなれないな。
(「テリたまバーガー」と「月見バーガー」はそろそろいける???)

もちろんニュージーランドにもマクドナルドはあって、日本のテリヤキバーガーみたいな、その国だけのメニューもあった。

今はメニューから消えたようなのだが、私たちが住んでいた頃にはキウィ・バーガーというメニューがあった。

あ。大丈夫。キウィバードもキウィフルーツも入っていません。

キウィ(Kiwi)というのはニュージーランド人の愛称でもあるのだ。

キウィ・バーガーはニュージーランド産アンガスビーフ100%のパテと野菜たっぷり、チーズとビーツも入ったバーガーだった。

ムスメの通ったオークランドの小中一貫校のすぐ近くにもマクドナルドがあって、三者面談の日にそこでランチを食べるのが我が家のお約束だった。

ニュージーランドの学校は滅多に半日授業にならないのだが、三者面談の日だけは半日なのだ。

ムスメの教室の前で授業が終わるのを待っていると、お友達のママ(ニュージーランド人とかインド人とかロシア人とかフランス人とかドイツ人とか……)に「お昼はどうするの?」と聞かれることもしばしば。

「マクドナルドに行く」と伝えるものの、私の発音ではちっとも伝わらない。

アクセントの位置をいろいろ変えてみても伝わらない。

なんかねぇ、簡単な単語ほど伝わらない。

仕方がないので「ドミニオンロードの、ほら、KFCの向かいの……」と位置情報で説明すると、

「オォ、マクダーノゥ!」

やっと通じたっぽい。

え?マクダーノゥ???

それマクドナルドのこと?

マ・ク・ド・ナ・ル・ドはマクダーノゥなんかい!

そりゃあそれまでの私の発音では通じないわけだ。とほほ。

教室から元気よく出てきたムスメに
「マミィのマクドナルドの発音が悪すぎて通じなかったよ。マクドナルドはマクダーノゥなんだねえ」
とぼやくと、ムスメはマミィの英語の拙さをバカにすることなく(ムスメはおよそ誰かをバカにしたり、悪く言うことがないタイプ)
「マッカスって言えばいいよ」
と親切に教えてくれた。

Maccasというのはオーストラリアやニュージーランドで使われるマクドナルドの愛称で、マックとかマクドみたいなもの。

実際、ムスメのアドバイスに従ってマッカスを使ってみると、ちゃんと通じるではないか。

今までの苦労はなんだったの?と脱力するくらい、あっさり通じる!

そんなわけで、我が家では今でもマクドナルドをマッカスと呼んでいる。

たまに家族以外にもうっかり使ってしまって、もちろん通じない。ははは。




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