「皐月と美月の夏。」 <note版⑭>


14話 皐月の話 「初恋。」


レオとフェリー乗り場で初めて会ったとき、ディズニーに出てくる王子様みたいだと思った。

茶色のふわっとした髪の毛は光に当たってキラキラしてたし、瞳の色も茶色でビー玉みたいに綺麗だったし、背も高くて、足も長かった。

パパとは、全然違う。

私は本当に、“王子様が船から降りて来た。”と思ったんだ。

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山形県に住んでいる小学4年生です。小説や漫画を読むのが好きで、1年生の頃からメモ帳に短い物語を書いてきました。今はお母さんのお古のパソコンを使って長い小説「皐月と美月の夏。」を書いています。サポートしていただいたお金は、ブックオフでたくさん小説を買って読みたいです。