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十二月の星々(140字小説コンテスト)応募作 part5

part1 part2 part3 part4 part5(本記事) 結果速報

月替わりのテーマで開催する140字小説コンテスト。
12月の文字「灯」は12月31日をもって締め切りました!
(part1~のリンクも文頭にありますので、作品の未掲載などがもしありましたらご連絡ください)

【月々の星々賞】
一席、二席、三席の3賞+佳作7編(計10編)
一席、二席、三席の方にまんまる○さんによる活版印刷の特製賞状(手書きのお名前入り)を、一席の方にほしおさんの活版カード5枚セットを贈呈

受賞作の速報はnoteやTwitterでお伝えするほか、星々マガジンをフォローいただくとhoshiboshiメンバーの記事とあわせて更新のお知らせが通知されます。

そして1月の文字は「雪」です!
応募方法などは下記をご覧ください。

応募作(12月27日〜31日・投稿順)

ちる(サイトからの投稿)
真夜中に泣きながら歩いていると、小さなおばけがひとり、寄ってきた。おばけは何も言わなかったけれど、ぼんやりとした水色に光りながら、ぼくの隣に浮かんで灯りになってくれた。ぼくは一晩中、おばけと一緒に歩いた。だけど明け方になると、おばけは光に溶けるように消えてしまった。
ちる(サイトからの投稿)
あたしの前世は、チョウチンアンコウ。深夜に歩きながら、街灯の群れを見ていると、深海での日々を思い出す。あたしは自分よりずっと小さないとしい彼を、身体の一部として取り込んで生きた。だからこの生では背の高い人とつきあおうと思っていたのに、好きになったのは小柄なあの人だった。


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