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十二月の星々(140字小説コンテスト)応募作 part1

part1(本記事) part2 part3 part4 part5 結果速報

月替わりのテーマで開催する140字小説コンテスト。

【12月のテーマ】
作中に必ず『灯』という文字を入れる。

12月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、各月の受賞作などは下記をご覧ください)

受賞作の速報はnoteやTwitterでお伝えするほか、星々マガジンをフォローいただくとhoshiboshiメンバーの記事とあわせて更新のお知らせが通知されます。

応募作(12月1日〜5日・投稿順)

たしょ(サイトからの投稿)
お父さんとお母さんに仲良くしてもらいたい。夢を諦めた幼少期の僕は理想を持たなくなった。空想にふけることもなくひたすら星空と夜月を眺めた。あの時間だけが僕だけの空間だった。お父さんもお母さんも居ない空間。僕は安心して灯りに縋った。
六華羅船(サイトからの投稿)
小函の荒い壁を赤頭巾の小枝が駆け抜ける。巨人が炎を操り、砂糖の国に明かりが灯った。日が落ちて、揺らめく火影と踊る雪ん子たち。とろけた蝋が塔から零れ落ちてくる。体も温まった頃、音色と共に現れた颯。幻の宵闇に、揺りかごでみた夢を想い重ねる。朝日が点き、燭台は解体され、僕らも溶けゆく。


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