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八月の星々(140字小説コンテスト)受賞作を発表します

part1 part2 part3 part4 part5 結果速報(本記事)

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

【8月の文字】 「影」
作中に必ず「
」という字を入れてください。

「月々の星々賞」として一席、二席、三席の3賞+佳作7編(計10編)を選出しました(応募総数172編)。ご応募いただきありがとうございました。

受賞作はほしおさなえさんによる選評とあわせてhoshiboshiサイトへも掲載しています。

一席、二席、三席の方にはまんまる○さんにて活版印刷された特製の賞状(手書きのお名前入り)を、さらに一席の方にはほしおさなえさんの140字小説活版カード5枚セットを贈呈いたします。

なお、九月の星々(9月の文字「月」)も9月30日まで募集中ですので、引き続きのご応募をお待ちしています!【投稿方法

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星々ワークショップの賞状は白ですが、こちらは黒バージョンとなります!

受賞作

入選

ヒトシ(サイトからの投稿)
田舎に帰るたびにじいちゃんは、影が濃くなったな、と俺を褒めた。誰かのために汗水流して働くと、人は影がだんだん濃くなってくるんじゃ。自分ため、我欲のために働いてもそうはならん。おまえの影はいい影じゃ、と。お社の大きな木が作るひときわ濃い木影にじいちゃんの面影を想う夏。

ちる(サイトからの投稿)
誰かの笑顔を見た記憶は、夢と現実の間の空間で羊になって歩き出す。人々はそれを数えて暖かい眠りにつき、懐かしい人の夢を見る。私の牧場に羊は一匹もいない。遠い昔に残らず追い出してしまったからだ。柵を飛び越していくのは、羊の影ばかり。今日も私の夢にあの人はいない。

佳作(7編)


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