予期せぬ出来事
ひとつの道を歩いていても、
避けられない岩が道を塞ぐかもしれない
その先には雨上がりの虹が、この世のものとは思えない美しさで架かっていようとも
君が胸をざわつかせた瞬間に、
その虹は余韻だけを申し訳なさそうに残し、去る
傍らに白い百合の蕾が、地面を見つめている
引き返すか否か
予期せぬ出来事を潜りなから君が惑い、
そして君はまた歩く
とぼとぼと、時に揚々と
消えた虹にぶら下がって遊んでいた天使たちが、
そんな君を見ている
大丈夫
きっと大丈夫よ
と見つめている
星(☆
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