JUNK LAND 安全地帯の歴史14
1997年の出来事です。
長々とこのNOTEで連載させていただきましたが、多分あと数回で終える予定です。
よかったらお付き合いください!
97年の玉置さんは俳優活動が多く、ざっとご紹介する感じだと。
まずはお正月から連続ドラマに出演。
「メロディ」
キツイ奴ら以来となる、小林薫さんとのコンビ復活、80年代の同じ時代のビックアイドル小泉今日子さんとの共演。
僕的には嬉しいキャスティングでした。
忙しくて、いつも録画したのを観てた思い出が。
続いて
「恋は舞い降りた」
一回だけ映画館で観ただけなので、ちょっと記憶が薄いので、ごめんなさい詳しくは。。。
玉置さんはやたら明るい天使の役。
間違えて、唐沢寿明さん演じる主人公をあっちの世に連れていってしまうのだが。
ある女性を幸せにすれば、またこの世に戻れるというストーリー。
よくあるドタバタラブコメディ。
去年、田園のヒットを産んだあのドラマも、一夜だけの復活。
「コーチ スペシャル」
サバ缶工場は、サバカレーのヒットで安泰となったが、順調なあまり田舎の健康オタクと化した工場長、企業からの接待漬けで鼻が長くなってしまった主任。
上手くいった事でいろいろ変わってしまった、マカレルのメンバー。
好きだった野球もおざなりに。
さて、あの頃の純粋さに戻れるのか?というストーリー。
なんだか安全地帯の話みたい。
一夜だけの復活ですが、コーチのメンバーが戻ってきてくれた。
そしてあのドラマ。
「こんな恋のはなし」
DVD化されてない、幻の名作ドラマ。
個人的に日本の俳優さんで最高だと思ってる、真田広之さんとの共演。
余命半年を宣告されている実業家の男(真田さん)。
誰にも知られたくない為、こっそりと友人の町医者の所に診察に来るが、そこで30円足りないと騒ぐ近所の男(玉置さん)にお金を貸す所から話が始まる。
お金を貸してくれたお礼にと、定食屋で酒と食事をご馳走するつもりだったが、酒を飲んだ途端に実業家の男は倒れてしまう。
目を覚ますと、そこはボロボロのアパート。
男が自宅に担ぎ込んだらしいが、そのアパートは実業家の男が、マンション建設をする用地として買い上げる予定の場所だった。
余命半年の大金持ちの孤独な男の最後の恋、金はないが仲間と健康はある男の、友情を描いたストーリー。
主題歌はこちらも玉置さんの代表曲となったこの曲。
「MR . LONELY」
実は「LONELY」というタイトルだったが、あのMr.Childrenから、Mr.をいただいたとの事。
Mr.Childrenの櫻井さんは、玉置さんを「天才」と仰ってますし、Bank Bandでこの曲をイベントでカヴァーしてます。
だいぶ後日ですが、櫻井さんと玉置さんは対談もしてます。
その時櫻井さんが絶賛してたのが、アルバム「JUNK LAND」。
去年の「CAFE JAPAN」からの、続編とも言えるアルバム。
「JUNK LAND」
「JUNK LAND」も、ほぼ玉置さんが全ての楽器を演奏をしている作品。
というか、基本デモテープのままらしい。
「狙って出来るものじゃない」
という理由で、デモテープの状態からあまり手を加えずに制作したとの事。
「楽器のリズムがきちんと合ってないのに、こんなに気持ちの良いサウンドってないでしょ」
確かにちょっとラフながら、心地よいリズムが癖になるアルバム。
何故かすごくノスタルジックな気持ちになる。
このアルバムは個人的に大好きで、本当によく聴きました。
「JUNK LAND」は玉置さんの歴史の中でも、いろいろ区切りとなったアルバムだと思う。そして僕の中でも、一旦の区切りのアルバム。
ソロ活動で玉置さんをフルにサポートしてきたプロデューサーの須藤さんとも、このアルバムで一旦離れる事になる。
須藤さんは安全地帯には興味がなかったが、玉置さんは「猛獣みたいな人」という例えで、アーティストとして絶賛している。
猛獣みたいというのは、言い得て妙だなとは思う。
芸術家という猛獣は、一般人には理解出来ない部分があって当然。
だからこそ一般人には作れない作品が作れ、一般人には理解出来ない事をしてしまい、扱いを知らない人が触れると大怪我をする。
僕はアーティストは作品やステージを観るだけでいいと割り切れるタイプなので、いろいろスキャンダルな事は全く気にならないのですが、個人的な意見を言えば、一般人と同じ感覚で芸術家を扱わない方が良いのではと思います。
ちょっと脱線しました。
コンサートツアーも一度だけですが、なんとか時間を作って参加。
今年のツアーも、武沢さん以外の安全地帯のメンバーが参加。
ステージには、丸坊主にした玉置さん。
特に役作りの為とかでもなく。
なんでも髪切ってくると出掛けて、丸坊主で帰ってきたらしい。
この辺もアーティストですね。
このツアーを最後に、玉置さんは東京から離れる事になります。
薬師丸ひろ子さんとも離婚をし、レコード会社もソニーからファンハウスに移籍。
俳優活動もこの年を最後に、ほとんどなくなります。
スクラップの山の様な東京では、もう音楽は無理との判断で、長野の軽井沢に気に入ったスタジオを見つけて移住する。
いわゆる軽井沢時代が1998年から始まります。
今回はここまでにします。
次回は軽井沢時代のアルバム「GRAND LOVE」等を書いてみようと思います。
あと数回と書いた理由も書きたいと思います。
長文お読みいただき、ありがとうございます。
イイネ、ご感想お待ちしております。
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