なななななんだって!? 自主法政祭いよいよ開幕 第77回自主法政祭実行委員長へインタビュー
2024/10/28発行 学祭号(1060号)
本記事の見出しに、驚いた人もいるだろう。今年の第77回自主法政祭は11月1日~4日にかけて行われ、キャッチコピーは「77」の「ラッキーセブン」にちなんで、「なななななんだって!?」に決定された。例年とは一味違うポップなテイストに、コロナ明けのはじける雰囲気がマッチしていて心が躍る。今年も第77回自主法政祭について実行委員長に話を聞いた。
実行委員による自主法政祭の準備は、1月より本格的に始動する。ただし、実行委員長の決定などに関する事案は12月の時点で既に決まっているそうだ。1月からは全体で週に1回、幹部では週に3回ほど会議を重ねて日々準備を進めている。
苦労した点は、団体の希望と大学が求めている折衷点を模索することだったという。「自主」法政祭という点で、実行委員が大学側と学生側の仲介を務める。出場する学生団体の希望を通すため、学生に対してルールの遵守を呼び掛けたり、大学側と交渉を行ったりした。そのなかでジレンマに陥り、悩ましい状況に直面したこともあったそうだ。冒頭でも触れたように新型コロナウイルスの影響が少なくなった今、特に飲食関係ルールについて大学とだけでなく、保健所とも厳密に確認し合ったという。
実行委員長に自主法政祭の見どころを聞いた。まずは、屋台の数の多さだという。各団体が作る名物グルメは自主法政祭の醍醐味である。恒例企画である、来場者が自分の推し屋台の名前を書いて投票し、実行委員が集計して屋台の頂点を決める「屋台グランプリ」も盛り上がりが予想される。去年は来場者が総合的に屋台を評価して投票する方式だったが、今年は分かりやすく評価基準を「味」に絞って来場者に投票を呼び掛けるという。どのようなメニューが並ぶのか、出場団体のSNSや第77回自主法政祭公式アカウントを適宜チェックしていきたい。
屋台だけでなく、正門前やヘリオスに設置さるイントレステージにも注目してほしいと委員長は話す。法政大学の学生のために用意された鉄枠の大きなステージは出演者だけでなく、来場する学生にとっても特別である。また各校舎の教室には、軽音サークルのライブやその他サークルの魅力溢れる展示会やアトラクションが出展される予定である。
他にも実行委員会よって、競馬を模した「ダービー企画」が計画されている。競馬の馬の代わりに実行委員が三輪車に跨って競争するという斬新な企画である。実際に金銭は賭けないが、来場者が順位を予想して企画に参加できるような仕組みを考えているとのことだ。
自主法政祭のような4日間にも渡る大規模な行事となるとトラブルは多い。実行委員長は学生へ注意も促す。本学はそもそも構内にお酒を持ち込むことを禁止している。自主法政祭も同様で、構内にお酒を持ち込んだり、外濠でお酒を飲んだりしてはならない。強引な客引きは控え、みんなで自主法政祭を作っているという意識を持ってほしいと委員長は呼びかける。
実行委員長は「ぜひ屋台やステージ、教室へ積極的に足を運んでほしい。そこには思いがけない出会いがあり、どのような団体がどのような活動をしているかを知るいい機会になる。」と話す。また、「いわゆるGMARCHのなかのHを担う本学の存在感が薄れてきている。自主法政祭でそのような印象を払拭していきたい。」と意気込みを語った。昨年の第76回自主法政祭の来場者数は約4万人だったそうだ。今年は土曜日、日曜日(文化の日)、振替休日の3連休と日程が重なっているため、さらなる盛況が見込まれる。ルールを守りつつ、「なななななんだって!?」なラッキーな出会いを自主法政祭で楽しんでみてはいかがか。(小林都)
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