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愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

こんにちは。
すずしゃちょうです。

今回は歴史から学ぶ経済学の本の要約です。

お金は歴史で儲けなさい

著 加谷 珪一

朝日新聞出版社
700円+税
253ページ

#読了 #2021年13冊目
#経済

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■著者
経済評論家
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■内容
歴史から経済や市場の法則を
読み取り方がまとめてある
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■感想
歴史は韻を踏んで繰り返すと
世界3代投資家の一人ジョージソロス氏の
言葉があるが、まさにその通りだと思う。
今まさに世界は変化の大きな渦の流れにいて、
その流れには逆らえず、波に乗り、
資産を防御する術を歴史から
学ばなければならない。
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■要約
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■歴史を徹底的に重視する富裕層たち
・投資の世界で勝ち続けるには、自分の感覚や他人の意見だけに
頼っていては危険であり、歴史という客観的な英知を利用する必要がある

■20年単位の超長期トレンドを見極める
1)日本経済黎明期(1880年~1920)
2)長期低迷期(1920年~1945)
3)戦後高度成長期(1945年~1960)
4)戦後停滞期(1960年~1975)
5)バブル経済期(1975年~1990)
6)長期低迷期(1990年~現在)
●明治の日本は今の新興国と同じ

■世界恐慌でも大量のマネーを供給していた日銀
・日本が壊滅寸前まで追い込まれた太平洋戦争中、
日本の株式市場は思いのほか堅調
●政府による株の買い支えがあった
・アベノミクスの状況と酷似している。
●量的緩和によって景気は何とか持ち直すものの、
インフレによって生活が苦しくなることが予想される

■日本が経験した準ハイパーインフレ
・戦争終了後に準ハイパーインフレが起こる
●日本の政府債務はGDPの200%越え
・5年の間に消費者物価は約30倍、卸売物価は約60倍になった
★この間銀行預金を大量に持っていた資産家の多くが、
インフレと政府の預金封鎖によって、財産のほとんどを失った
■貯金好きな日本人を飲み込むインフレの波

・日本人の多くはデフレの世界にすっかり慣れきってしまい
インフレの怖さを忘れています。
●本格的にインフレが始まった場合の生活の苦しさはデフレの比ではない
★問題なのは、インフレは進むものの、経済成長が伴わない状況となった場合、いわゆるスタグレーションです。

・スタグレーションが発生しまうと、物価は上がるものの、GDPが増えないので経済は活発にならず、商品は高いのに給料は安いという悪循環が起こる
●スタグレーションから資産を防衛するには基礎体力があり、グローバルに
展開している企業の株を買う

■人は今の感覚で取引してしまう
・株式投資で失敗する理由の一つに、自分が経験していない
事態に遭遇して、どう行動してよいか分からなくなる

■米国が世界で一人勝ちし続ける理由
1)米国経済が好調でドル高になる可能性が高い
2)日本の経常赤字化がほぼ確実であること
●体力のある国は、危機に陥っても、回復が早い
●米国は先進国で唯一人口が増え続ける

■戦争とは他の手段を持ってする政治の継続である
・国が存亡をかけて総力戦を行うという特殊な例を除くと、
おおよそGDPと同程度までが戦費の限界となる
●軍需企業の株価は急騰する

■企業系列や終身雇用はは政府によって強制されたもの
・日本政府は1938年に国家総動員法を制定し、国内の経済活動のほとんどを
国家の統制下に置いた

■バブルが発生する2つの理由
1)マクロ的なもので、不動産や株価など、金融商品全般の価格が高騰し、
それが経済全体に影響を与えるタイプのバブル
2)主にイノベーションを材料とした個別要因によるバブル
●マクロ的なバブルはマネーサプライの動きと連動している
★ バブルが崩壊する水準は総融資残高がGDPの1.5倍~1.6倍なってくると
危ない
●マクロ的なバブルがマネーサプライのトレンド線からの上下動なのだとするとバブルは単なるお金の移動ということになる

テクノロジーバブルには再現性がある
・株式市場は技術革新によって、将来に渡って、得られる利益を
先取りしてしまいます。このため画期的なイノベーションを提供する
ような企業には途方もない株価がついてしまう
●本格的なバブルになれば株価の上昇期間は15~20年と長期になる
・直近だとAIやロボットの分野でバブルが起こる可能性が高い

■株価は未来の利益を先取りしている
・PER (株価収益率)
ある企業の株価が1株あたりの利益の何倍になっているのかを示している
●技術は熱狂と幻滅を経て普及する
(ハイプカーブ)
・テクノロジーをベースにしたバブルに乗るには
市場普及率が10%程度の時期を狙うのが最も効果的

■景気変動の第5波がやってくる!?
・コンドラチェフ・サイクルとシュンペーターによるイノベーション論
1820年からの4つの波
1)最初のピークは1820年代
産業革命の全盛期
2)2番目は1875年
英国が覇権国家として絶頂を極めた時代
国際的な金融市場の連動性が始まった
3)1920年頃
新しく台頭してきた米国の急激な経済成長
石油の量産化と自動車の発明
4)第二次世界大戦後をスタート地点とする戦後のサイクル
米国が完全に世界覇権を握り、圧倒的な経済力で世界をリードする
●今まさに次のサイクルが始まろうとしている

■ビットコインは現代の金本位制
・その実は仮想ではなく。ホンモノの通貨といっていい存在
●経済学的に考えるとビットコインは現代の金本位制で
そこに投下労働価値説の考え方をミックスしたもの

■今後の株式市場の動きを考える上で押さえるポイント4つ
1)日本の経営収支
2)米国経済の動向
3)インフレ期待
4)日本の財政問題
●歴史に沿って考えるなら、人々の心理が変化しているタイミングというのはマクロ経済的の構造や市場環境が大きく変わるタイミングであり、これは
大きな投資チャンスでもある

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