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014 | 風と双眼鏡、膝掛け毛布

久々の梨木香歩作品。
この本は地名にまつわるエッセイ?なのかな。

民俗学に興味があって、宇都宮貞子さんの「春の草木」〜「冬の草木」が積読になっている状態。図書館でぱらぱらめくったときに、これは!読むしかない!と思い借りてきた。

それほど専門的な本ではないが、梨木香歩さんの視点から見た地名と、地名の由来や川のめぐり方など。

この本を読んで、ああ、『椿宿の辺りで』とか『ピスタチオ』を書いた人だっていうことにとても納得した。

あと、エッセイの中で「世の中は私などの知らない様々な「経緯」で満ちている。…これから先の人生が、…自分には隠された答えを持つ謎解きの旅になることを予感した」(p73)とあって、私が今聖書とさ神話に興味あるのってその「私の知らない「経緯」」が知りたいからだなと思ってすごく共感した。

梨木香歩さんは、花の名前や鳥の名前を出会うたびに調べてきたそうで、ああ、実行に移していてすごい…と思う。私はというと、ずーっと、ずーっと、なんでもない草木や鳥の名前を知り尽くしたいという欲(なんという強欲!)がありつつも、まだほんのちょっとしか調べられていなかったり、調べてもすぐ忘れてしまったりでおぼつかない。
これから梨木香歩さんを目指していきたい、と思う。思うけどまたこれも実行しなかったりして。思うは易し行うは難し。

旅というとどうしても観光地を目指していきがちだが、こういう、普段は気に留めない地名や、街道沿いに旅をするのも面白くていいなあと思う。
アイヌ語が由来の地名も東北にたくさんあるようで、(そういえば富山の黒部も、アイヌ語が由来だとトロッコで聞いたような)ちょうどアイヌの民謡の本を買ったところなので早く読みたい。
私の場合致命的に方向音痴なのと、車の運転ができない(免許はあるけど)なので夫を連れてくしかないな。
とりあえず、行けそうなところもいくつかあったので、行ってみたいなと思う。

この本はぜひ自分の手元にとっておきたいので、いつか買います(宣言)

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