1.4 戦うのは弱者だけ
戦うのは弱者だけ…
馬の群れで注目すべきは、順位争いで戦うのは、下位の馬だけ…
下位の馬は蹴り合い、噛み合いをしながら、「下位の順位争い」をするそうです。
そして戦いのあとに得る順位は、やっぱり下位であるということ。
馬は上位になればなるほど、自分の地位を主張するために肉体的優位に基づいた力を使うことはなく、反対に、圧倒的な自分の力を誇示するかのように、静かに優美に「歩く」だけ。
参考:「馬と踊ろう」(クラウス・フェルディナンド・ヘンプリンク著)
つまり、戦った時点ですでに下位が決まっている。
力を行使している時点で、自らの洗練されていない感性、乏しい存在感や個性を群れに示しているということ。
試しにタロウとルーカスのそばを、
最大限の敬意と愛情を内に秘めて、
静かに優雅に歩いてみました。
静かに… 優雅に… 呼吸して、ゆっくり歩く。
敬意と愛情を込めて、そして、私はここに「在る」。
そう…
ただ…
ともに…
「在る」。
すると!!!
タロウさん(対州馬、♂、15歳)が後ろをついてきます!!!
うわぁぁぁ… ぞくぞくする!! なに? この一体感!!
この… なんて言えばいいのか… 言葉では言いようのないこの気持ち!!
私のような者にでも…
ルーカス(中間種、♂、18歳)もついて来ます。
泣けてくる。
ありがとう。タロウ、ルーカス。
あぁ、多くの人と分かち合いたい、この気持ち。この世界。
心も体もホースとハーモニーの世界…
※ページトップの写真は小5女子とルーカス。年齢や性別に関わりなく、ヒトの静かさや優雅なたたずまいは、ウマに通じます。
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