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PEYOTE DISC GUIDE

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#レビュー

Rosyutsukyo/OXIDIZES

Rosyutsukyo/OXIDIZES



 この手のジャケットのCDは大体雰囲気が決まっていて、一見優しそうなノイズの上に、鶏ガラみたいな女の声と死にかけのゾンビが鍵盤叩いてるみたいな音が鳴っているものです。そういうのって一枚か二枚持っていれば良いので、飽きたCDの間にバニラ・ストロベリー・チョコレートのクリームを優しくサンドしてゴーフルにして窓からぶん投げるレシピしかないんですけど、このアルバムはひと味違います。

 何の気なしに一

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FLY/James Reininger

FLY/James Reininger



FLY/James Reininger

 もう10年くらい前の記憶です。
 神戸にあったレコード屋兼レーベルが出していたコンピの中に、このジャケットに似ているレコードから一曲ピックアップされていたのですが、バンド名も曲名も控えずにいて、メロディも何の楽器が使われていたかも全く覚えておらず、「何かすげー良い曲だった」という残り香のようなものと、試聴しながら見つめていた、ヴァンズ・ボルトラインの

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landing on blue/船団虚構

landing on blue/船団虚構



landing on blue/船団虚構

 やっぱり藤子F不二雄先生の残した「すこし、ふしぎ」という言葉はすごい影響力を持っていて、僕にとってSFは「すこし、ふしぎ」でしかないです。スターウォーズとかはめちゃくちゃすぎますよ。あんなもん摩訶不思議ですよ。MFですよ。マナルファックですよ。SFは現実世界や社会問題の誇張だなんて言葉もあって、これはこれでどうかなと思うこともあるんですけど、やっぱ

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kamisama/kamisama

kamisama/kamisama



kamisama/kamisama
 仮に僕が犯罪を犯す時、多分これをカーステで流しながら街へ出ます。前日の4時ぐらいに寝て、11時に起きて、二度寝してまた起きたら3時くらいになっていて、なんだかんだだらだらしていたらもう5時前になっていて、もう良いわいっそ悪いことやって捕まろうと思ったら、最後の晩餐はこれにする気がします。

 意味もなく遠回りをして住宅街の細い道を通った時に、地域の清掃ボラ

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