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誰もが、新商品開発、品質改良、販路拡大、販売システムの構築等に躍起となっているが、何故もっと「宣伝方法」に心血を注がないのか?

TVの電源を入れると、深夜から早朝までショップ・チャンネルのような番組が流されています。
ブラウザを開くと、広告が矢継ぎ早に表示されてきます。
民法ラジオもそうです。
郵便もそう。
新聞もそう。
投函チラシもそう。
その中でアピールしていることは、ほぼ全てが、「商品」や「サービス」の宣伝です。

この世界的な不況の中、物やサービスを売り込むことは、本当に大変で、上記のように、起きて寝るまでの間に出会う情報に、かくも山のような商材宣伝が入ってきている状況は、十分に理解できます。
特に知名度の無いような企業や個人商店などは、宣伝をしないことは、言わば「戦わずして負けを宣言している」のとさして変わらない状態となってしまうでしょう。

しかし、考えてみれば、何故「Amazon」や「マクドナルド」「トヨタ」「コカ・コーラ」のような、ほぼ世界の企業番付の上位に載るような企業もコマーシャルという「宣伝」を行うのでしょうか?
それは、やはり「商売をする」という営みの中で最も大事にすべきなのは、「宣伝方法=売ること」であって、それは新商品開発、品質改良、販路拡大、販売システムの構築等よりも重要であるということがわかっているからだと思います。
極端な例で説明しますと、「昔からある行商」がもっとも理解しやすい、ひとつの「宣伝販売」かと思います。

yahooニュースより

上は、おそらく江戸時代に撮影された竹細工の行商さんを撮影した写真だと思います。
現在、このいでたちで行商をされるとしたら、どうでしょうか?
実際に竹細工を買う人がいるかどうかは、ともかく多くの人が写メを撮ってSNSに投稿するでしょう。
そしてそこに「竹細工販売」の看板とともに「車軸提供:HONDA」と書かれてあったらどうでしょう?
極端な例ですが、これが「宣伝方法=売ること」です。

実物を見た人、投稿を観た人の心の動きはどうなるでしょうか?
「これをやっている人は、どんな人が、どんないきさつでやっているのだろう?」
「え?HONDAて、あのHONDA?どういうこと?」
「あの人、どこから来たの?いつまでやるの?イベント?売れるの?」
等ということを思うかもしれません。
つまり「ストーリー性」がありますね。

「Amazon」や「スバル」「ホンダ」「コカ・コーラ」のような企業が流しているコマーシャルを見ていると、このような「ストーリー性」があることに気が付きませんか?
これは大企業として余裕があるから、流しているわけでは無いということなのです。


そのような観点から見て頂くと、次のような「行商すーちゃん」のご商売にも、実に多くの「商売のエッセンス」が隠されていることがお分かりかと思うのです。





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