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「MINAMATA~ミナマタ」を鑑賞し、私の中でジョニー・デップは尊敬に価する俳優となった

*こういう映画の評価で「真実はどうか?」ととやかく言う人間が多いが、たとえドキュメンタリーであっても、編集の仕方で、カラーは幾らでも変わる。大事なのは、その後「真実は何なのか」調べよう、考えようという気持ちが起こるどうかなのだ。

*年代や出身地によって感じ方は大いに違うであろう。
しかし、熊本はもちろん、九州出身者で50歳以上の人は、この作品を観るべきだ。

*社会の不正などの問題に堂々と自分の意見を表明する有名人はほぼいない。タブーであるし、自身の収入、地位が揺らぐ可能性が極めて高いからだ。
熊本の隣県である長崎の長崎市でも2つあるシネコンのうち、上映は1館のみで、しかも上映は21時台一度きりという状態。「一応上映するけど、なるべく見ないように?」とでも言いたげな仕打ちだ。
今回、どういう理由か午前中に時間が移ったので、観ることができたが、それだけ政財界にとって「アンチな」映画という事を如実に表している。

そんな世界において、スターという存在であるジョニー・デップが主演のみならず制作にも名を連ねたというのは本当に尊敬に価する偉大なこと。

*私自身、この作品を鑑賞しながら、まさに今自分の県で起きている「石木ダム」問題に対し、「ささやかな人々の暮らしを守り抜こうという闘い」を傍観してしまっている自分の弱さ、情けなさを痛切に感じた。

*そもそも病気でも無いのに「水俣病」という一般的な呼び方が差別極まりない。その為に地元自治体も後援をためらっている。「チッソ水銀汚染中毒事件」ではないのか?
「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」という言い方は今でも教科書の中で使われているのだろうか?


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*映画を観ていて、このウィリアム・ユージン・スミスの写真を撮ったのが誰かがわかった気がした。
それがよかった。


ウィリアム・ユージン・スミスについて





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江島 達也/対州屋
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