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少しラクに生きるためのヒント

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2023年5月の記事一覧

「しつけに厳しい親」や「子どもに甘い親」がいるのではない。「子ども扱いして人格を尊重しない親」と「子ども扱いせず人格を尊重する親」がいるのである

金曜、NHK第一放送の「ふんわり」に、パーソナリティの黒川伊保子さんに脳科学の観点から、人間関係などを相談するコーナーがある。 この日の相談者は双子の娘を持つ父親からで、「しつけを厳しくして育てた結果、成人した今、二人がまったく自分を避けるようになってしまった。どうしたら、いいか?」といったものだった。 黒川さんは、男性に多い「問題解決型」と「共感型」で説明されようとしていたが、私はそもそも「しつけを厳しくしたから、自分を避けるようになった」と解釈している事自体が間違って

人は、「戦争をやる人」と「戦争をやらない人」に分けられる。

人は、性別、年齢、人種、国籍、宗教、信条によって分けられるのではない。 「戦争をやる人」と「戦争をやらない人」に分けられる。 そして、前者が圧倒的に多く、後者はびっくりするぐらい少ない。 だから、人類の歴史上、一度も「戦争」がなくなったことがない。 「戦争をやる人」とは、即ち「他との違いが、しゃくに触って許せない人」のことである。 だから、反戦運動をやっていても、反戦スピーチをしていても、自分との違いが許せない人は、実は「戦争をやる」と言っているのと大差ないのである。

「他者との違い」をリスペクトしないことが、いかに愚かなことか

日本の分子生物学者である、村上 和雄博士の「生命の暗号」の中に、次のような文章があります。 目が青かろうが、肌が褐色だろうが、何の宗教を信じてようが、人間なんて遠からず、「全て親戚」のようなものなんですね。 街を歩いている人だって、親戚のおっちゃんや、おばちゃんだと想像すると、なんだか憎めません。 ベジタリアンだからと言ってる人も、同じ生物である植物は食してるのであって、自分と違う人を無差別に非難するのは、いかがなものかと思います。 我々はどんなに頑張って進化?しても

最も重要なことは、「学校というのは、居場所なのだ」ということ

学力とか、規則とか、教師がどうだとか・・・。 そんなことよりも、最も重要なことは、児童・生徒にとって、「学校というのは、居場所なのだ」ということである。 この点は、保育園・幼稚園から、義務教育学校はもちろんのこと、専門学校などについてもすべからく同じである。 付け加えて言うならば、職場もまた居場所であることに変わりない。 この点を本当に理解しているならば、大抵の「登園をいやがる」「不登校」「早期退職」は防げる。 「居場所」とは正確に言うと、教師が何かを児童・生徒に課し

人生の最後に、子どもに贈る計画

大前提として、子どもより絶対に先に死ぬということ。 そして願わくば、家族や子どもが側にいる時に亡くなることができれば、幸せである。 私は宗教は無く、霊的な世界に一切興味関心は無いのだが、なんらかの目に見えないものはあると思う。それは「サムシング・グレート」のようなものであるかもしれない。 亡くなる前、それは数日前、数時間前でもよい。 嘘でも、「あちらから君たちを守ってやる。もし何か邪魔しようとする力が働こうとしてたら、排除してやるから」と冗談っぽく笑いたい。 その証に、

「男はつらいよ」の宣伝担当をされていた方が語った、渥美 清さんの言葉は、アンガーマネージメントとして、人生の生き方として有効である

BSテレ東で毎週土曜日に放送されている「男はつらいよ」シリーズ。 映画が始まる前に当時のエピソードを紹介するコーナーがあります。 この時は、「男はつらいよ」の宣伝担当をされていた方でした。 当時の渥美さんについて、以下のようなお話をされていました。 「普段の渥美さんは、寅さんとはまったく違う。寡黙でよく本を読んだり芝居を観たり・・・」 そして、心に残る言葉として、次のような言葉を紹介されていました。(正確ではありません) この言葉、誰にでも当てはまりますね。 人は誰

子どもが「学校(保育園・幼稚園)へ行きたくない」と言った時に

子どもが「学校(保育園・幼稚園)へ行きたくない」と言った時に、どうすればいいのか。 ①「子どもあつかい」をしないこと ②人格のある人間として尊重すること ③子どもに興味を持ち続けること ④①~③について、自分に原因を探してみること 誤解の無いように注釈をつけます。 ①に関して、「行かなければならないんだよ!」と問答無用で、登校・登園を促すことも、「行きたくないなら、いいんだよ」とすぐに肯定してやることも、「学校が悪いよ。他の子が悪いよ」とすぐに結論づけることも、全

「戦争を無くす」で、今すぐ誰でもトライすべきことは何か?

①自分の中にある「差別性」を眠らせておく決心をして、それに挑戦する。 *「差別」は、何も他人や外国人などを蔑視することなどだけではありません。 自分の子どもに対する「子どもあつかい」や老いた親に対する「年寄あつかい」などの「~あつかい」も差別に含みます。 小中学生であれば、個性が強い人や弱い人、勝手に容姿が劣るなどといった、自分の心の中の差別性を認識して、いかにそれを眠らせておくかという意識をもつことなどでしょう。 ②全ての生命(いのち)に対し、リスペクト(敬意を持って尊