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#56犬猿の仲の人と仲良くなる方法~馬との交流から学んだこと~

 こんにちは、人馬交流分析士のりょーじ(@Horse Value)です。人馬交流分析って何?りょーじって誰?それをやって何になるの?という疑問への答えは#1をお読みください!

 さて、#40ではH.O.R.S.E.理論と交流分析の関係のお話をしてきました。大まかにお話しすると、僕が馬との交流で得た気づきである「人間は本来H.O.R.S.E.だよね」という理論と交流分析の人間観がすごく似ているよ、というお話をしました。

 ※H.O.R.S.E.理論について詳しく知りたい方は、#7や#28、#29を読んでください!※交流分析って何?という人は#30~#39を読んでください!

 とはいえ具体例を交えていかないと中々分からないと思いますので今回から、僕が学びを得た馬と人との交流を、交流分析を用いてより分かりやすく説明していきます。

 今日のラインナップはこちら!
・私にはどうしても分かり合えない人がいる(#24)という悩み
・人の自我状態は移ろいやすい
・犬猿の仲の人と仲良くなる方法

 今回は、#24でお話しした僕と馬との心理的交流を取り上げていきたいと思います。これによって「体験→気づき」のプロセスがより鮮明になり、その時に僕が感じたことをより皆さんに分かりやすい形で説明できると思います!

 早速行きましょう!

私にはどうしても分かり合えない人がいる

 誰しも人間関係の中で苦い記憶があるんじゃないでしょうか。自分自身としては何か間違ったことをした記憶はないのに、すごく嫌な思いをさせられた、ということがあると思います。

 一緒に何かしなくてはいけない仕事や学校という環境の中でそういったことが起こりやすいです。どうしても共同作業をする必要があって程よい距離感を保つことも難しい、という場合そういったことが起こる可能性というのは高くなります。

 これまでたくさんレッテルを貼らないこと、いつもまっさらな目で観察すること、などの重要性についてお話してきました。何か理解できないことがあったらその相手を指して「こういうことが嫌だ」と指している指を自分の方に向けてみましょう、というお話もしました。

 正直、そうやって行動していくことでほとんどの場合で「苦手な人」というのはいなくなります。ただ、正直そう行動するにはまず「そういうものだ」と信じることができるようになるという体験が必要かな、と思います。

 僕が馬と接する体験からそれを学び信じることができるようになったように、今までの「苦手な人はいて当たり前」「分かり合えるはずない」という価値観を覆すような体験が必要かな、と思います。

 #24でもお話ししたことと同じ結論ですが、そのような体験をどう起こすか、というお話をしたいと思います。

人の自我状態は移ろいやすい

 実際に絶対自分とは合わないという人と仲良くなる、という体験は「自分には苦手な人などいない」という感覚に繋がるんじゃないかな、と思います。

 そんな体験をどのように起こせばよいのでしょうか。

 #24でお話ししたように「交流する場所を変える」というシンプルなことでそういった変化を起こすことができます。

 #24でお話ししたのは、いつも仲良くなれない馬と馬術の試合で遠征をしたらものすごく仲良くなったということでした。お互いに試合という緊張感のあるいつもと違う場所にいくことによって「上手くいっていなかった関係性」が勝手に崩れたんだと思います。

 実は交流分析という学問でも自我状態というのはほとんど一定であることはなく、環境によって大きく変化しやすいと言われています。そしてそれは当たり前、むしろ固定化して凝り固まることが危険だとしています。

 レッテル貼り、固定観念の危険性についてこれまでもたくさんお話してきたのは、僕の馬との体験に基づいているだけではなく、そういう理論的な背景があったからでした。

 自我状態は場所によって大きく移り変わります。旅先であって意気投合した人と日本でもう一度あったら思っていたほど盛り上がらなかった…というのはよくある話です。

 これは別にその人たちが人情深くない、というわけではありません。単純に、自我状態というものは環境によって変化する、ということで誰にも起こることなのです。

犬猿の仲の人と仲良くなる方法

 最初のところでお話ししましたが、学校や職場という何かをしなければいけない、という環境でこのような関係性が悪い、というパターンが多く起きています。

 実はそれは関わらなくてはいけないから、というだけが原因ではないかもしれません。

 悪い人間関係というのは「学校や職場」という「何かをしなくてはいけない」という空間においてどちらか、もしくは両方の人がそもそもその馬にいることに精神的負荷を感じていることによっておきているというケースが多々ある、ということだと思います。

 ですから、環境を変える、ということはそれだけでかなり有効です。その上でこれまでお話してきたような、レッテルを貼らない、まっさらな目で観察する、自分に当てはめるなどを行っていくことでグッと相手への見方が変わるはずです。

 そんな視点で環境を変えることを見ていくと、自分自身もどこにいるかによって自我状態が大きく変化していることを実感すると思います。そんな風に変わっていく、たくさんの一面を持つ自分を知ることによって、自分とはその瞬間は違うあり方の人を受け入れることができます。

【今日のまとめ】環境によって人の自我状態というのは大きく移り変わります。うまくいかない人間関係は、どちらかが悪いわけではなく単純にその環境からストレスを感じていることによるものであることが多いです。場所を変えて同時に気分を一新してみましょう!

 明日も一日頑張りましょう!


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