戸川燃馬

小説家を目指しています

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自己紹介と文学フリマ体験記

 簡単な自己紹介をした後に、2022年11月20日に文学フリマに行ってきたので、自己紹介の代わりにそれのレポート記事を書こうと思う。  2022年現在、私は理系大学生である。色々あって多浪と留年を経て、何とか薄皮一枚つながった首を手で持ちながら生きながらえている状態です。将来は小説家もしくはライターなどの職業に就きたいとは思っているが、思っただけで簡単になれる職業ではないため、未来は未定である。夢は夢として、明日は明日として、立って歩いて今現在を生きるしかない。  では、

    • 王冠の行方

       この言葉の意味が最初は分からなかった。しかしながら、今ならば少しだけでもこの謎めいて文に一筋の解釈を乗せることが出来る。  体験とはつまり、新たなる境地に達することである。昨日まで見たことの無かった景色に、昨日まで目覚めなかった朝に、昨日まで信じられなかった天体の公転面に、私達が対面した瞬間の事を『体験』と言えるのかもしれない。体験は、それ自体が権威に対しての急所をえぐる槍になり得るものだ。  権威とはつまり、他者を圧倒する力である。人々に威光を示し、上下の感覚器官を生じさ

      • 回帰性の創作試論

        ・創作とは極限を見せてくれるものか、もしくは何も示さないものだ ・しかし、創作を上奏することによって人に何かしらの光景を招聘させる可能性がある ・確実なことは、創作というのは、現状を肯定しているものは創作足りえない。現在を肯定しようとする試みは創作足りえる。「今」に「無い」モノを作り出すことが創作であると、簡単に言えばそうである。 ・他方で、「今」が「今」として完成されている状態に居おいては、創作は存在しない ・だが、「今」が「今」として不完全であると感じる意識がある

        • 怒りに対しての異議申し立て

          現在の文明は、(短期的ではあるが)持続することを念頭に組まれている。つまるところ、死や恐怖などと言った概念から遠ざかろうとする人間の根源的な本能と、秩序や前進を心の底から好む人間の本能が、このよくデザインされた文明のシステムを擁護し続けない訳がない。簡単に言えば、人は文明が大好きだ。現在のこの文明が、この自らの生命の維持という基本概念がら逸脱しているもしくは逸脱の構造を含むようなモノではないと思われる。どれだけこの文明が差別と格差を作り出し、どれだけ奴隷と主人の概念をまき散ら

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