怒りに対しての異議申し立て
現在の文明は、(短期的ではあるが)持続することを念頭に組まれている。つまるところ、死や恐怖などと言った概念から遠ざかろうとする人間の根源的な本能と、秩序や前進を心の底から好む人間の本能が、このよくデザインされた文明のシステムを擁護し続けない訳がない。簡単に言えば、人は文明が大好きだ。現在のこの文明が、この自らの生命の維持という基本概念がら逸脱しているもしくは逸脱の構造を含むようなモノではないと思われる。どれだけこの文明が差別と格差を作り出し、どれだけ奴隷と主人の概念をまき散ら