架空の第120回箱根駅伝を実況する⑤4区

こんばんわ、スーホです。架空の箱根駅伝実況します。
↓に各チームの紹介と前の区間があるので是非ご覧ください。


4区 平塚~小田原 20.9km

平地区間では一番短いが、往路の終盤に向けて重要な区間。5区に良い位置でつなぐために、集団から遅れていても1人でペースを刻むことが要求される。93回大会からコースの延長によって、最後の約3kmで緩やかな上りをむかえることとなり、各校の戦術にも注目したい。(公式サイトより引用)

出走メンバー
駒澤:吉田 法政:樽角 東洋:石岡 早稲田:原 了徳寺:阿久津→木村 慶応:中竹→島田 青学:浅野→和田 中央:藤野→斎藤 帝京:犬飼→神宮寺 東国:中山→中橋 立教:ヤヤ 創価:王生→細見 駿河:水上→安藤 國學院:関根→鈴木 大東:中田 東海:大杉 芝浦:岡崎→嶋野 国士舘:松本→渡辺 日大:飯田 順天:池田→飛弾野 明治:Dキプケモイ 薬科:宮本→野村 デジハリ:斎藤 立命館:鎌田→林 城西:蛭間 

区間賞候補の本命は全日本8区で逆転優勝のゴールテープを切った法政・樽角。それに立教明治の留学生、出雲4区区間賞の慶応・島田、全日本5区区間賞の駒澤・吉田などがからむ区間賞争いとなりそうだ。国学院は5区候補の鈴木が入ってきてしまったほか、創価の日本人エース王生の欠場が決まってしまった。

先頭を走るのは慶応の2年生・島田、初駅伝となった出雲駅伝では4区区間賞で優勝の原動力となったが、全日本では直前の風邪で欠場。チームは13秒差で涙をのんだ。その悔しさを箱根の舞台で晴らしたい。最初の1kmは2分40秒、次の1kmも2分40秒と快調な出だしだ。

これを34秒差で追いかけるのが法政の日本人エース・樽角。昨年の箱根駅伝でも7区区間賞を獲得しており、駅伝での強さは目を見張るものがある。こちらも2kmを5分21秒で通過しており、差は横ばいだ。

3位の駒澤・吉田は芝浦・嶋野を突き放している。ここはやや力の差があるようだ。大東・中田は中継所で7秒前にいた東国・中橋をとらえ8位に浮上した。

5kmを過ぎ、先頭・慶応と2位・法政の差が40秒ほどに広がったという情報があった。10000mのベストは慶応の島田が29分42秒、法政の樽角が27分15秒と2分以上の差があるのだがまさかの展開だと実況は言っている。樽角の方が格上とはいえ、完全に島田が持ちタイム詐欺だ。駒澤は1号車から見えなくなってしまった。

後ろでは中央・斎藤と青学・和田による6位争いの並走が行われており、前の東洋・石岡に少しづつだが接近している。中央は往路平地をオール1年生で走るという博打で一定の成果をあげているようだ。

後方では明治の留学生、Dキプケモイの追い上げ。中継所では47秒差のあった立命館を6km過ぎでとらえ、一気に突き放していった。

二宮の定点を島田が先頭で通過していく。この区間の日本人最高記録にもほとんど遅れていない。樽角は差を57秒にまで開かれてしまった。

二宮 4区8.9km
1位慶応
2位法政 +0:57
3位駒澤 +1:23
4位芝浦 +1:55
5位東洋 +2:01
6位青学中央 +2:04
8位大東 +2:19
9位東国 +2:33
10位国学了徳 +3:01
12位早稲 +3:13
13位帝京 +3:55
14位国士順天立教 +4:10
17位城西創価 +5:09
19位駿河日大薬科 +5:40
22位東海 +6:03
23位明治 +7:00
24位立命 +7:27
25位デジ +12:32

11km地点で芝浦、東洋、青学、中央が一塊の集団となる。その後ろからは大東のキャプテン・中田も接近している。中田はここまでDキプケモイの次にいいタイムで走っている。昨年の箱根ではインフルエンザにかかり欠場。代役の選手が失速し、シード落ちの責任を感じていた。ここで雪辱を果たしたい。

法政・樽角は苦しそうな表情になっている。右の太ももを2,3回と叩き、異変があるようだ。1km2分50秒台後半のペースとなり、一度は突き放した駒澤が再接近してきている。

後方では立教の留学生・ヤヤが悪いペースではないが伸びきれていない。順天堂・飛弾野、国士舘・渡辺と並走しており前の帝京とはあまり差が変わっていないようだ。

先頭の島田は酒匂橋に到達。向かい風を受け、さすがに苦しい表情だ。しかし、2位の姿は中継車から確認することは出来ず、独走態勢を確立している。慶応は5区がやや実績で劣るランナーなのでここで貯金を作っておきたい。

酒匂橋を2位で法政が通過、しかし駒澤との差はほぼなくなってしまった。そして、2位が視界に入る位置まで4位集団が接近してきている。芝浦が脱落し、大東文化もこの集団に加わっているようだ。

酒匂橋 4区15.2km
1位慶応
2位法政 +1:13
3位駒澤 +1:20
4位青学中央東洋大東 +2:00
8位芝浦 +2:17
9位東国 +3:13
10位国学了徳早稲 +3:34
13位帝京 +4:08
14位立教順天 +4:31
16位国士 +4:37
17位城西創価 +5:30
19位駿河 +6:00
20位東海 +6:11
21位日大 +6:13
22位薬科 +6:29
23位明治 +6:41
24位立命 +8:01
25位デジ +13:13

小田原市街地に入ったあとも島田はペースを落とさず爆走。樽角は駒澤吉田との2位争いにもついていけなかった。4位集団は大東中田と青学和田が交互に引っ張っており、17kmあたりで中央斎藤がじわじわと遅れ始めた。

カメラは10位争いの國學院、早稲田、了徳寺に切り替わる。早稲田のルーキー・原は宇都宮高校から2年の浪人を経て一般入試で入学した選手。この後の前年5区区間賞中内に良い位置でつなぎたい。

先頭が小田原中継所に到着。島田はガッツポーズを掲げ笑顔でのタスキリレーとなった。慶応の5区は秘密兵器・龍神だ。島田は60分ちょうどで走破し、向かい風の悪条件を考えると好タイムだ。

2位は駒澤。最後に少しだけ差を戻し、王者の意地を見せた。3位で法政がタスキリレー。樽角はゴール後に倒れこんでしまった。その直後、東洋・青学・大東が中継所に殺到。大東・中田は苦しむチームを上位の流れに乗せて見せた。

往路小田原中継所 4区→5区
1位慶応 4:04:19
2位駒澤 +1:15
3位法政 +1:43
4位東洋 +1:49
5位青学 +1:50
6位大東 +1:55
7位中央 +2:12
8位芝浦 +2:43
9位東国 +3:39
10位国学 +3:51
11位早稲 +3:57
12位了徳 +3:57
13位帝京 +4:21
14位立教 +4:30
15位順天 +4:57
16位国士 +5:11
17位城西 +5:44
18位創価 +5:49
19位駿河 +5:58
20位東海 +6:12
21位明治 +6:17
22位日大 +6:43
23位薬科 +7:35
24位立命 +8:50
25位デジ +14:08

区間順位
1位Dキプケモイ(明治) 58:52
2位中田(大東) 59:30
3位島田(慶応) 1:00:00
4位和田(青学) 1:00:02
5位斎藤(中央) 1:00:13
6位大杉(東海) 1:00:17
7位吉田(駒澤) 1:00:22
7位石岡(東洋) 1:00:22
9位ヤヤ(立教) 1:00:30
10位神宮寺(帝京) 1:00:41
11位原(早稲田) 1:00:53
12位安藤(駿河) 1:00:55
13位蛭間(城西) 1:01:06
14位樽角(法政) 1:01:09
14位鈴木(国学) 1:01:09
16位細見(創価) 1:01:11
17位飛弾野(順天) 1:01:20
18位中橋(東国) 1:01:21
18位木村(了徳) 1:01:21
20位飯田(日大) 1:01:34
21位渡辺(国士) 1:01:40
22位嶋野(芝浦) 1:01:45
23位野村(薬科) 1:02:12
23位林(立命) 1:02:12
25位斎藤(デジ) 1:02:28

ここまでの各チームの状況を整理すると、開幕から主力をつぎ込んだ慶応は想定通りの展開。5区までに1分の貯金が欲しいという事前の発言に対して有言実行してみせた。駒澤も弱点と思われた留学生キベットが踏ん張り、先頭との差は想定通り。上下とも経験者の山で一気に主導権を握りたい。全日本王者の法政は往路全振りのメンバーでこの差は苦しくなった。激坂王優勝の5区石川に逆転往路優勝を託す。東洋は森園区間賞、鯨岡が日本人初の4分台と理想的な理想的な立ち上がりだったが3区佐々木が大誤算。5区の留学生マイナで逆転往路優勝と表彰台ラインへの貯金を作りたい。青学は初駅伝だった3区種市がライバルの力を上手く借りる走りで区間2位と覚醒。150点の展開だ。復路には全日本2区区間賞の黄金ルーキー加藤雄、昨年8区3位の村田が控えておりひょっとしたら14年ぶりの頂点までありうるかもしれない。大東文化は1区のブレーキをチーム力で取り戻した。とはいえ、監督は山に一抹の不安があると語っており予選会から5年ぶり優勝の夢はほぼ潰えてしまった。中央は良い走りをしているのだが優勝を狙うとなるとやや戦力不足だったか。芝浦工大はかなり目立ったがハッサンの貯金をかなり食いつぶしてしまい、シードへ正念場だ。東京国際は1、2、3区に並べた三本柱が総崩れになり非常に厳しい。國學院は想定外のオーダーとなったがとりあえずいい位置。おそらく急遽5区となったルーキー望月の粘り次第だ。早稲田は3,4区が想定より遅かったが許容範囲内。5区中内のごぼう抜きに注目だ。了徳寺は主力の大量欠場で厳しいが最低限踏ん張っている。帝京は伊藤が区間2位と最高のスタートだったが2区魚住が失速。逆転シードへのカギは昨年7区4位の長谷部だ。立教は3区弓納持が区間4位の激走を見せたがそれ以外の3人は赤点。主力・石毛をどこで使うか注目だ。順天堂は10年ぶりの箱根で躍動している。20km向きではない選手も多くここまで15位は大健闘といえるだろう。国士舘は1区佐々木の終盤失速が地味に展開に響いている印象。もう少し前でレースをしたかった。城西は1区予定の頓宮が欠場したことを思えばよく戦えている。最後の最後までシード争いに絡み続けた前回の房総駅伝優勝枠・國學院に続けるか。創価は主力の阿部、王生を欠くとこうなってしまうよなあと。駿河台は1区の大爆死から上手くリカバリーしてきたがシードラインまでいくには残りの選手の覚醒が必要か。東海は2区で完全に流れが切れてしまった。チームとしての経験不足に苦しんでいる。明治はBキプケモイを補欠に隠し陽動しようとしたら肝心のBキプケモイが故障し1区2区を力の劣るメンバーで戦うことに。しかし、4区でDキプケモイが兄の仇を取ってみせた。日大は1区樫木が最高の出だしだったがそれ以降パッとせず。補欠に温存している清野は復路なら区間賞争いができる。薬科と立命館は終始低空飛行で厳しい。デジハリは初の箱根で洗礼を浴びた。

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