架空の第120回箱根駅伝を実況する④3区
こんばんわ、スーホです。架空の箱根駅伝実況します。
↓に各チームの紹介と前の区間があるので是非ご覧ください。
3区 戸塚~平塚 21.4km
前半に約9kmの緩やかな下り坂が続く。街を抜けて11kmを過ぎ134号線に出ると、正面に富士山、左側に相模湾を臨む箱根駅伝の中で一番の景勝地へ。時として強い向かい風が選手の行く手を阻む。(公式サイトより引用)
前年の区間賞・駒澤中野、出雲3区区間賞・法政岡林、全日本2区、箱根9区・出雲2区・全日本2区と三大駅伝4連続区間賞の慶応伊達、予選会日本人トップの大東堀井など優勝を狙うチームの日本人エースが勢ぞろい。これに中央カマウ、東国キプケモイなど留学生も加わり区間賞争いはカオスな情勢だ。
先頭の芝浦・飯豊は最初の1kmを2分44秒と落ち着いた入り。気のせいか、後続が近づいているような気がする。東洋・佐々木が慶応・伊達に追い付いて2位集団を形成する。了徳寺・鎗田はこの集団にはついていかず、間もなく法政にも交わされた。
駒澤・中野が猛烈な走りで前を追う。最初の1kmは2分29と聞いたことのない数字。20秒くらいの差だった日大は既にはるか後方だ。
大東・堀井、中央・カマウと東国・キプケモイが並走しながら青学・種市をとらえる。しかし種市もこれにくらいつき、4チームでの8位争いが展開される。
4km地点で法政・岡林が前の東洋、慶応の2位集団に追い付く。先頭との差は26秒に詰まっている。後方では立命・古俣がいい走りで前を行く明治との差を詰めている。
遊行寺の下りで8位集団のキプケモイがスパート。中央カマウと青学種市が食らいつく。大東堀井は一旦このスパートを無視するようだ。もう7位日大は目の前に迫っている。
先頭・芝浦と2位集団の差がわずかになったところで藤沢の定点を迎えた。
8km地点で2位集団が先頭に追い付いた。同じタイミングで中野も了徳寺を交わして5位に浮上。中野は苦しそうな表情だがこれで粘り倒すのはいつものことだ。
バイクカメラは12位集団に移動。早稲田・渡辺と順天堂・渡嘉敷の並走だ。留学生が故障した早稲田はここまで苦戦を強いられている。一方の順天堂は10年ぶりの箱根路で見事な走りだ。渡辺は北海道の別海町出身、渡嘉敷は沖縄の那覇市出身でここも対比になっている。その後ろでは国学院・星野がいい走り。帝京と国士舘を突き放し、前の12位集団に接近する。学法石川の同級生だった鯨岡(東洋2区)にあれだけ激走されたらこちらも奮起せずにはいられないようだ。
10km地点で芝浦が先頭集団から脱落。じわじわ近づいていた駒澤との差も35秒ほどで横ばいになる。東洋・佐々木は苦しそうな表情で、格上の選手に食らいついたダメージが出てきているか。
先頭は浜須賀の交差点を過ぎ、湘南海岸に出る。先ほどまではほぼ無風だったが、北西からの風が急に強くなり、向かい風となって選手を苦しめる。気温も10℃まで上がっており、試練の3区後半だ。
14kmを前に東洋・佐々木が遅れ始める。脇腹を押さえて苦悶の表情を浮かべており、無理しすぎたようだ。前哨戦でも続けて好走していたが、初の主要区間で緊張があったか。また、強風を受けて日大・正木が急失速。中継所では1分近いアドバンテージがあった早稲田・順天にもあっさり交わされてしまった。
先頭の慶応・伊達と法政・岡林が茅ヶ崎を通過する。岡林が集団を引っ張り続けていたのもあり、余裕度は伊達のほうがありそうだ。中野はやや離されたしまった。
湘南大橋で伊達がスパート。慶応にとって集大成となる年で他校の下級生には負けられない。これに岡林はついていけず、差が広がっていく。佐々木は芝浦工大と駒澤に吸収されてしまった。
その後ろではなんと青学・種市が単独6位に浮上。留学生2人を完全に圧倒してしまった。大東・堀井も東国・キプケモイとの差を再び詰めている。後ろには国学院・星野と早稲田・渡辺の姿も見えている。
先頭の伊達は後続との差を見る見るうちに離し平塚に到達。往路平塚で慶応がトップで襷を渡すのは慶応復活以降初のことだ。2位法政とは35秒も差がついた。最後に駒澤中野は粘り、1分以内の差を保った。
画面が16位の立教に切り替わる。湘南大橋の時点で、なんと立教・弓納持が最もいいタイムで走行しているようだ。立教大学が3区で区間賞を獲得すれば88年ぶりの偉業となる。
区間賞を獲得した中野は「自分のところで流れを引き寄せることができなかった。悪い意味で(区間賞の)実感がないです」とコメント。
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