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霊感家族と不思議な話①

皆さん、もう夏も終わり秋がはじまりましたね。

お店ではマロンやら芋やらとにかく季節の美味しいものフェアがはじまり、街を歩く人の姿も長袖が増えてきました。

しかし!!!

皆さん、今年はコロナ禍という事もあり、テレビの特集で毎年恒例のアレが放送されていません。

アレですよ、アレ。

ホラーですよ。

ホラー好きの私としては非常に不完全燃焼の夏になりました。

と、言うことで、私の体験した話をお送りしたいと思います。

女子高生の夏の夜

私の家は、母方の祖母の血筋が霊感が強く、その血を濃く受け継いでいるのは母、弟、私の3人います。

母はハッキリと見える訳では無いが、嫌なものを感じ取ることができたり、予知夢を見る。

弟は、ハッキリ見えるし、取り憑かれやすい。

私は、良いも悪いも感じ取ることができ、取り憑かれやすい。

とまぁ、心霊とかそういう類を信じない人にとってはなんて無い話なのですが、困ったことに本当に感じるし、場合によっては見えちゃうんだから仕方がない。そして、場合によっては連れてきちゃうんだから仕方がない。

でも、金縛りって、結構疲れます。

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私がまだ高校生の頃だったと思います。

夏休みの夜に、私はトイレに行きたくて起きました。

私の部屋の扉は開けっ放しになっており、ベットに寝転んだ状態でも廊下が見えます。そこから、誰かがトイレに入ったのが見えたので、私は眠い目を擦りつつ、トイレが空くのを我慢していました。

しかし、待っても待っても何の音も聞こえません。念の為部屋を出て、トイレの扉をみると、扉の上にある小窓(人が入っているか確認出来る小さな丸窓)から、灯りが見えたので、やっぱりまだ入っていると思い、渋々部屋に引き返しベットで丸まって我慢していました。

しかし、それでも出てきません。

さすがにしびれを切らして、私はトイレの扉をトントンと鳴らして声をかけました。

「ねえ、誰入ってるの?漏れそうなんだけどー」

でも、返事がありません。

私は、もしかしてトイレしながら寝てるんじゃないか?と思い、扉をトントントントン鳴らしていました。

そこで、ふと鍵が掛かっていないことに気がつきました。

ダメだ、もう限界。直談判だ!!

と、扉を開けると、そこには誰もいません。

私は、

あれ?誰かがトイレに入ったのが見えたんだけど…もしかして、ベットで寝転んでる間に出てきたのかなー?

とか、

そもそも寝ぼけてたのかなー?

とか、

そんなことを考えていました。

ここまで我慢したんだから、いざ!トイレ!と思ったのですが、ちょっと何となく薄気味悪く、一気に尿意が引いてしまいました。

仕方なくベットに戻ったのですが、もう時間は深夜2時半。そして、暑い。

私は掛け布団の上にそのまま寝転び仰向けになりました。

すると、突然

「お姉ちゃん、遊ぼう」

と話しかけられ、え?と思う時には、お腹にズンッと重いものが乗っかり、身体が動かなくなっていました。

これが、初めての金縛りです。

私は、とにかく腹に力を込めて動こうとしましたが、上に何かがいて動きません。

苦しい、苦しい。重い、重い。

私は段々と焦ってきて心の中でお経を唱えました。うちが檀家として入っている宗派のお経です。

お経は南無阿弥陀仏しか知らなかったのですが、たまたま祖父に自分の宗派のお経を教えて貰っていたのを思い出し、とにかく心の中で唱えながら、ひたすらに腹に力を込めていました。

すると、それまで動かなかった身体が突然動き、私は目を開けました。

すると、目の前には何も無く、お腹の上にも何も無く、汗だくの私だけがいました。

ふとカーテンをみると、端から光が漏れているので、朝になったのかと思い、携帯を見ました。

すると、驚いたことに時計は11時半。
私は、長い時間何か不気味なものと闘っていたことになります。

でも、そんなに時間が経っていたとは思えませんでした。アレが出てきたのはそれっきりで、アレが何だったのかは、不明のままです。

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後にも先にも、あんなに不思議な金縛りは一度だけです。しかし、本当にお腹に乗ってきて、しかもお腹の上に乗ったまま跳ねてました。まるで、日曜日にお父さんを起こそうとする子どもみたいな、あんな感じです。

金縛り事件は他にもありますが、私が初めて金縛りを経験したのは、これでした。皆さんも、そんなことありますか?

今回は、怖さというより不思議な体験を紹介しました。

次は、「夢なのか、夢じゃないのか」をお送りします。


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