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2021年夏、行きたい展覧会メモ

春に続き、2021年夏に行きたい美術館をメモ。

漫然と生活する上では得られなかたり、見落としていた視点を、芸術は照らしてくれる。春に続き、著名なアーティストの展覧会も目白押しだ。遠方の展覧会もあり、行けるかは分からないが備忘録として。

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イサム・ノグチ 発見の道

スケールというものを感じさせる芸術家だ。

イサム・ノグチさんが手掛けるものは、もの自体が大きいものもあるのだが、構想している世界観のスケールが大きくて、どこまでも遠くへ伸びていくような奥深さがある。妥協を許さず、自らの審美眼を信じて作品を作り続けた人。彼の遠心力に身を委ね、力をもらえたらと思う。

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隈研吾展〜新しい公共性をつくるためのネコの5原則〜

ここ数年、立て続けに公共性の高い建築物に携わってきた隈研吾さん。本展覧会で示される5原則とは、「孔」「粒子」「やわらかい」「斜め」「時間」という、粒度がバラバラなテーマだ。「新しい建築は必要なのか?」を問える隈さんは、哲学性の高い建築家だ。隈さんの作品を見ると、自分の仕事のイメージも膨らむような錯覚があるから不思議だ。

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新・晴れた日 篠山紀信

篠山紀信さんの写真は、ポピュラーで遊び心がある。初めてジョン・レノン&オノ・ヨーコ夫妻の写真を見たとき、「これが“幸せ”というものか」と納得した記憶がある。これほどの大家にも関わらず、若手の女優やタレントの写真を撮り続けるのは彼の人間性だろうか。俗っぽい本性も含め、彼の写真には、本当の意味で人間の「顔」が表現されているように感じるのだ。

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安曇野ちひろ美術館(エリック・カールさんを偲んで)

今年5月、「はらぺこあおむし」などで知られる絵本作家のエリック・カールさんの訃報が届いた。僕も息子も、エリック・カールさんの作品のファンなのでとても悲しかった。だけど彼のメッセージは絵本の中にちゃんと宿っている。想像力が何より大切、感性を失わないように日々を大切に生きよう。

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岡本仁が考える 楽しい編集って何だ?

鹿児島で実施されている企画展。岡本仁さんはマガジンハウス社の雑誌『ブルータス』『リラックス』『クウネル』などの編集に関わった人だ。これらの雑誌に共通していのは、もしかしたら「楽しさ」なのかもしれない。大笑いしたり、クスッと笑ったり。岡本さんの編集の妙を堪能したい。

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マン・レイと女性たち

僕はシュルレアリスムもダダイズムも詳しくないのだが、戦争など、世の中が大きく変動する中で、芸術家がどのように野心を発露させるかについて非常に興味があった。

現在もコロナ禍という“戦禍”の真っ只中だ。芸術家に限らず、多くの職業人がどのように立ち向かい行動するかが問われている。表現に取り憑かれた人の、作品をしっかりと拝んでおこう。

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他にもTOKYO ART BEATを覗くと、行きたい展覧会がたくさんある。

緊急事態宣言が発令されているため、自信を持って外出するのが憚れる中だが、感染対策をしっかりしながら足を運びたいと思っている。


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