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選挙を追いかける。

タイトルの通りです。

僕自身が政治に関するリテラシーを高めるために、この夏から、様々な選挙を追いかけます。

報道に目を通し、選挙区の課題を(なるべく)理解する。現在はコロナ禍なので難しいですが、いずれは選挙区に足を運んで熱量を感じたい。

noteでも情報発信をしつつ、少しでも知見を共有できるようなアクションになれたらと思っています。

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なぜやるのか。

選挙ドットコムによると、2021年8〜12月の投開票選挙は、2021年末までに347の選挙が予定されています。(投票日未定のものも含むため正確ではありません)

今秋予定されている衆議院議員選挙のような国政選挙もあれば、剣淵町議会議員選挙といった地方選挙もあります。(ちなみに北海道上川地方北部に位置する剣淵町は3,200人の小さな町ですが、毎回投票率が85%を超えています)

国政選挙も地方選挙も、日本の未来を決める意思決定に繋がります。

特に地方選挙は、そこに住む人以外にとっては当事者性を持ちづらいもの。ですが、その場所にとっては大なり小なりターニングポイントになるはずです。

報道では、政治や社会問題はマクロな視点のみ取り上げられがちです。一方で、それぞれの地区にフォーカスすると、抱える課題が千差万別であることが分かります。

つまり、解像度を高めないと、正しく理解することはできない。

理解したとて、自分に何ができるかは分かりませんが。まずは理解することから始めたいと思います。

例えば、仙台市長選挙の場合……

2021年8月1日に、仙台市長選挙が行なわれます。

仙台市は100万人を超える日本有数の都市。見方を変えれば、日本の1/100の民意を反映し得る場所と言えます。

立候補者は2名。現職で2選を目指す郡和子さんと、元衆議院議員の加納三代さんです。郡さんが大差で優勢だと言われています。

加納さんは前回の市長選挙も出馬しましたが、1万票に満たない得票率2.29%で惨敗しています。郡さんの批判票をどれだけ集められるか、といったところですが、これまでの選挙の戦歴を伺う限り心許ないのが現状です。

そういった背景もあり、残念ながら低投票率の懸念があります。前回は新任候補の戦いだったため44%でしたが、2013年は30%という数字でした。どちらも低い水準ですが、少なくとも前回同様の投票率には達してほしいところです。

とは言え……

もし僕が仙台市に住んでいたら、どうするだろうか。
そもそも、今回の市長選挙を自分ごとにできただろうか。

そんな疑問が浮かびました。(今も消えていません)

大前提として

区市町村に関する地方選挙は、国政選挙に比べて、相対的に関心が低い傾向にあります。

ただ考えてみれば、住んでいる地域での選挙はめちゃくちゃ重要です。自分の周囲の物事に対する意思決定(お金の配分)が直接行なわれるわけですので、有権者は、むしろ国政選挙よりも自分ごとにしやすいと言えます。

こちらのnoteで書いたことを、そのまま引用します。

投票率が低ければ低いほど、組織票を持った人たち(与党)が有利になるという事実です。

1万人の有権者がいたとします。2千人は与党、1千人は野党Aの支持母体だとします。支持母体の人たちはどんな悪天候でも選挙に行きます。なので投票率が30%しかなかったら、

<投票率が30%だった場合>
・与党…2,000票
・野党…1,000票
結果:与党が野党の2倍の得票数で勝利(つまり圧勝)

となります。それ以外の人たちの意思は届きません。これが投票率が80%だったらどうでしょう。

<投票率が80%だった場合(得票数は与野党で半分ずつだったとき)>
・与党…4,500票
・野党…3,500票
結果:与党が僅差で勝利(しかし4割以上が支持していないため与党は対立意見に配慮せざるを得なくなる)

という感じになります。白票が意味がないというのも同じ論理です。

与野党にとって意味のあるのは「どこに投じられた票なのか」ということなのです。

「何となく不安だけど、誰にも賛成票を投じたくないから選挙には行かない」というのが、何にも増して無駄というか、もったいないと言えます。

(私のnote「選挙に行かないと67万円を無駄にする」より引用、太字は原文ママ)

行政に対して、有権者が影響力を行使しやすいのは、なんだかんだ選挙です。政治家は票を集められなければ落選し仕事を失います。当選後しばらくは収入を得ることはできますが、次の選挙を見据えたアクション(対立意見に対する配慮)をしなければなりません。

だからこそ、自分が投票する権利がある限りにおいては、1票を確実に行使することが重要なのです。

だから最終的に、投票率を上げたい。

政治への関心が低いと言われていますが、僕は「必ずしもそうとも言えない」と思っています。

是非はともかくですが、TwitterやYahoo!ニュースのコメントを見ると、それなりに活発に意見らしきものが動いています。スマートフォン普及に伴い、インターネットが身近になったことが、政治へのアプローチの土壌を作っているように感じます。

関心がある状態から、投票行動までに大きなギャップがある。そのストーリーを繋げるためのアプローチが必要だと思います。

そこに必要な方策は、全く浮かんでいません。

とは言え、1票を放棄することは大きな損失です。

前述した仙台市の場合、一般会計で計上されている予算は5,764億円です。仙台市の有権者数は90万人なので、1票の価値は「64万円」です。

もし投票率が30%だったとしたら。63万人が、それぞれ64万円をまるっと放棄することになります。ものすごく、もったいない。

ということで、少しずつ知見を溜めていきたいと思います。関心ある方がいれば、ぜひTwitterなどでDMください!


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