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【 なぜ本を読むのか 】

「情報を得るために」読むのではなく、「自分の概念装置を構築するために」読む。

ある方から薦められ 今でも、時々 読み返しています。

『読書と社会科学』内田義彦 著
岩波新書 (1985.01.21)

ポイント

「読むこと」と「聴くこと」

▶ 氾濫する情報のなかで、情報に左右されずに柔軟で頑な自分を貫くために。

▶ 情報時代と言われ、情報は いっぱいあっても、自分の視点が定まってこない限り、氾濫する情報は 自分を押し流すだけで、自分の情報になってこない。

▶ 情報を使いこなす

▶ 情報を得るためには、情報を受け取る眼を養う。
[ そのための読書 ]

▶ 本を読んだ感想をマトメておく

なぜ本を読むのか

▶ 電子顕微鏡を通して肉眼では見えない世界を見るように、社会科学では 概念という装置をつかって現象の奥にある本質を見きわめようとする。
自前の概念装置をいかにして作るか。
それを身につけることで何が見えてくるか。
古典を読むことと社会科学を学ぶこととを重ね合わせて、本はどう読むべきかの実習を行なう。

本文より

概念装置は、身体の外部ではなく内部に あるもの。自分の脳中で組み立てるのです。

電子顕微鏡などのように 出来上がった高度なモノを購入すれば足りると云う訳にはいかないのです。

個人一人一人が 苦労して組み立て作業をやらなければなりません。

そのためには、本が必要なのです。
( p.148より )

本を読むためには、何か方法論があるのですか?

加藤周一『読書術』を読む

読書ガイド『本を読む本』

【本を読んだらメモる】

ちょっと億劫でも、テンプレートが あれば 便利ですよね。

【自分用読書メモ】

▼ 本の情報(information)
タイトル / 著者
出版社 / 発刊年月日
▼ 概要(summery)
その本の概要
▼ キーワード(keywords)
その本を理解するのにキーとなる言葉
▼ 目的(why, before)
この本を選んだ理由・目的
▼ 気づき(what)
その本を読んで得たもの(引用・感想・意見)
▼ To Do(how)
その本をどう活かすか

あとは、ダーマトグラフで線を引く。

2020.03.24.

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