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【「地域」の根っこ 】

『きみの"まち"に未来はあるか?』を読む

『きみの"まち"に未来はあるか?』
除本理史(よけもとまさふみ)・佐無田光(さむたひかる) 著
岩波ジュニア新書 (2020.03.19)

表面的なブームに流されず、地域の「根っこ」を探る。

【ブックレビュー】

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b498679.html

この本を読む前に、先ず「地域」とは

【地域】wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F

地域とは:そこにいる人々の活動や社会関係の総体。
人(ヒト)がいなかったら「地域」とは呼べない。
地域には、人が集まる理由があったから。

はじめに

戦前の農業が中心だった社会では、地域住民が一緒に使う設備などは皆で管理する必要が ありました。

その後、農業の経済的位置付けが低下するにつれ 仕事と生活の空間が別々になりました。(職住分離)

同時に「自分達の地域の環境は自分達の手で行なう」感覚が稀薄になり、自治体の行政(役所・役場)に「お任せ」するようになって行きました。

地域への愛着が稀薄になる中で、どう「地域の魅力」を見つけ、伝えるか。

これまでの投稿より

「地域」とは何か。を考える。
2020/02/05

オゼキカナコさんのNoteより
「地域」と どう向き合うか

岐路にたつ日本の社会
地域経済
ローカル志向
田園回帰
地域の仕掛け人
地域で暮らすうえでの価値観
会社や組織の変化

事例紹介

福島県飯舘村 p.21〜
熊本県水俣市 p.49〜
石川県金沢市 p.75〜
石川県奥能登 p.113〜

金沢市の "まちづくり"

前金沢市長 山出保さん
『まちづくり都市 金沢』岩波新書
p.18参照

終 章
「まちづくり論考」を再び
ストロー現象はみられない
交流人口の増加でまちを賑やかに
まちはきれいであってこそ
まちは市民の手に成る芸術品
まちづくりの深化のために

【ブックレビュー】

https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b374924.html

地域の価値

地域には「価値」がある
「モノづくり」から「コトづくり」
在るモノを使う
地域の「根っこ」を大切に
ストーリーづくり

未来へのヒント

「地域」は、価値を共有する場所であり、勝つか?負けるか?の競争ではなく、価値を一緒に創り出す「共創」と云う考え方が大切です。

そして「地域の価値」と、これまでに培われた「根っこ」と結びつくことが、継続的に発展するポイントだと思います。

2020.05.15

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