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【読書百遍】『ジェネレーター』

はじめに

generatorという言葉は「発電機」や、「蒸気や気体の発生器」という意味をもつ言葉で、コンピュータ分野では、「コード・ジェネレーター」というように、変換して出力してくれるプログラムのことを指している。
僕ら(井庭崇+市川力)が言う「ジェネレーター」は、自ら面白がりながら創造・探究を進め、周囲も巻き込んで刺激・誘発しながら、みんなで成し遂げてしまう人のことだ。
「ジェネレーター」という考え方の元の言葉が生まれたときの「はじまりの物語」(Noteより)

【Note】①

【Note】②

『ジェネレーター』
市川力 + 井庭崇
学事出版 (2022.04.05.)

『ジェネレーター』を読む

【語源を考える】

ジェネレーティブ•パーテイシメント
生成的な参加者
【時代の流れの中で】
1) Consumption 消費の時代 Teacher
2) Communication 情報社会 Instructor
3) Creation 創造社会 Facilitator / Generator
【語源】Generator
genero:生じさせる
genus:誕生
generator:自分の発想や考えを、どんどん場に投入するが、威圧的にならず、場の雰囲気を和ませる。
pp.58〜60.

【創造社会】 Creation

『ハイコンセプト』ダニエル•ピンク 著
「機能」だけでなく「デザイン」
「議論」よりは「物語」
「個別」よりも「全体の調和」
「論理」ではなく「共感」
「まじめ」だけでなく「遊び心」
「モノ」よりも「生きがい」

分業が高度化•専門化すると分断の危険性が生じる。縦割り
協働•連帯の意識が消える

pp.85〜87.

【ジェネレーターの役割】

成りゆきをつかむ「Grasp」
Grasp:つかむ
好きと好奇心
子ども達と、見えない成りゆきをつかむ。
pp.112〜117.

ジェネレーターシップの定義

ジェネレーターシップとは「出来事や物事に参加し、そこで起きていることをよく見•聴き•感じ•拾い上げ、その出来事な内側で、その生成を担う一部となること。そして、関わり方。」

【ジェネレーターの場づくり】

子どもの立ち位置と大人の立ち位置

子どもの立ち位置
目 解像度
耳 問いかけ
口 思いつき
手 描く
大人の立ち位置
目 周りを見る
耳 受けとめ
口 雑談
手 記憶 
p.173

【ジェネレーターの成長】

なりきる
フィクションの話を、なりきる。
あてなき探索 あるべきカタチを追求する。
拡散 発見
プロジェクト
pp.196〜253.

ジェネレーターとファシリテーター

▶ 地方のまちづくりや教育で求められる「ジェネレーター」というスタイル

【Note】中川敬文「まちづくり・地方創生」

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