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【経済学の名著から】

『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』
蔭山克秀 著
角川文庫 (2022.01.25)

2018年8月に発刊された単行本に文庫版増補(pp.330〜346)を加えて文庫化されています。

【角川文庫/ブックレビュー】

これまでに読んだり、気に掛かった本。

第1章 経済学の基本 より
~そもそも経済学って何?〜

『国富論』アダム・スミス

▶ 分業:一人で長い時間を掛けコツコツ作る製品を分業で手分けして作る。出来上がった製品の価値 (労働価値 = 交換価値)
▶ 価格:市場価格は、周りを行ったり来たりするが、最終的には真ん中のちょうど良い価格に収まる。(見えざる手)
▶ 交易:内で余っているものは、他では足りないかも知れない。(貿易の自由)

『人口論』マルサス

▶ 主旨:このまま人口増加が進めば、近い将来 必ず食糧不足が起こる。
人口は、等比級数(掛け算)的に増える。
食糧は、等差級数(足し算)的に増える。

『一般理論』ケインズ

難解な本で、あきらめました(笑)
以下、要約 (本文より)
▶ 政府の市場介入への勧め
政府が政策的に金利を下げ、政策的に公共工事を行う。

『経済学』サミュエルソン

大学1年生の夏休みの課題図書でした。
▶ 不況時にはケインズ式の財政・金融政策で完全雇用を目指す。そして、達成されれば自由に戻す。

『マクロ経済学入門』マンキュー

▶ じっくり学べる初学者のための教科書

第2章 経済発展と自由主義 より
〜人間は経済をコントロールできるか〜

『隷従への道』ハイエク

▶ 人が自由でいられるのは経済力のおかげ
▶ お金は、目的ではなく手段。お金は、やりたいことや欲しいモノを自由に選択出来る力。力を具体化するための媒介。

『クルーグマン教授の経済入門』クルーグマン

▶ 経済にとって大事なことは「生産性・所得分配・失業」の3つ

『企業とは何か』ドラッカー

▶ 決断の場面において、トップは常に孤独である。
▶ 他人の短所が目につきすぎる人は、リーダーに向いていない。長所を見よ。
▶ 対人関係のポイントは “聞く力” だ。
▶ 変化はコントロール出来ない。

【ブックレビュー】

第三章 資本主義がわかる より

『21世紀の資本』ピケティ

▶ ピケティ教授が主張するのは「貧困・格差・不平等」

第四章 豊かさと貧困 より

『ゆたかな社会』ガルブレイス

▶ 経済学で大事なのは「所得と雇用」【岩波書店/ブックレビュー】https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b256386.html

『貧乏物語』川上肇

▶「働けど働けどわが暮らし楽にならず、じっと手を見る」という石川啄木が述べた表現を引用しワーキングプアの問題を取り上げるなど、格差社会を貧乏(貧困)側から取り上げている。
なぜ貧困者が多く存在しているのか、いかにして貧乏をなくすかを、イギリスの貧困調査の見解など内外の所見や現状を踏まえて考えている。
その結論として「貧乏をなくすには金持ちが奢侈(しゃし)をやめることで、富裕層と貧乏人の格差をなくすこと」が貧乏退治の第一策であると述べた。

【青空文庫】

文庫版増補

『実践 行動経済学』リチャード•H•セイラー

▶ 行動経済学:人間の経済行動に潜む心理的側面に注文する経済学
▶ 人間の非合理的な行動をモデル化する

2022.02.18.

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