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時代に即した「コミュニティ」実現のために

【問題提起】

かつて賑わっていた地域が、時代の変化と共に仕事が無くなり(生業・家業を含め働く場所) 人が地域から離れていった。

都市部では、職住分離の "まちづくり政策" が要因の一つ。
仕事を求めて転出した人や、住まいを移転した人が、そのまま帰らなくなった。

2011年の東日本大震災以降「つながり」「コミュニティ」「分かち合い」などの議論が溢れるようになってきたが、「コミュニティ」とは?

仕事だけに縛られず、地域を含め より広い範疇で考える。

コトバでは簡単だが、これからの社会での最適解を自分なりに考える機会にしたい。

『創造的地域社会』
松永桂子 著
新評社 (2012.06.20)

第1回 地域自治組織
「地域」と「帰属」

かつて、日本の社会では「仕事場」を 社会的繋がりの拠りどころとして来ました。

近年、人と地域の関係が大きく変化し、社会への帰属意識が揺らぎ始めています。
「地域」を 1つのコミュニティと見立てて、その活動に入っていく事が望ましいが、そう簡単にはいかないのが現実ですね。

集落における「地域自治組織」

古くから農山村には「集落」と云う地域空間が ありました。
家族が人々の帰属の最小単位だとすると「集落」は、農山村や中山間地域に住む人々の暮らしを支え合う、自然発生的に出来た仕組みです。

経済成長の過程で、多くの人々が都市部に流れていった結果、こうした農山村の繋がりは薄れていきました。

また、集落では「自給自足」の生活を基本としながら、近隣同士で互恵的な贈与が行われていました。
冠婚葬祭では「組」を結成し、そこの地域の風習に基づき執り行なわれていました。

しかし、地域の高齢化が進み、従来型の「地域自治組織」から、新しい「地域自治組織」が模索されつつあります。

中間支援組織(NPOなど)との違い

中間支援組織(NPOなど)との違いは、地域のために と云う理念(定款)に基づいて活動するのではなく、住民が身の丈に応じた形で参加し、役割を担うと云う点でしょうか。

「互酬」について

「互酬」wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%92%E9%85%AC

地域コミュニティをベースにした「結」は、一般的に「見返りを期待しない関係」で成り立っているとも言えます。

純粋なボランティアではなく「いつかは自分も お世話になる」と云う意識が あるからこそ、安心して暮せる地域を目指して活動が出来るのでしょうね。

「地域社会」は どこへ向うのでしょう

地域地域社会は、相互扶助の仕組みを創造し、担っていく一方で、官に依存しない発想がもとめられるようになってきました。

どのような活動でも 継続させていくためには「収入」を生む仕掛けが不可欠になってきます。

「地域ビジネス」

「地域ビジネス」wikipedia

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9

「食糧」「エネルギー」「福祉

「食糧」「エネルギー」「福祉」の3つの領域が、これからの成熟社会にとって重要なセクターですね。

2020.01.28

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