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【読書百遍】立花隆『知のソフトウェア』

はじめに

これまでにも、いろいろな著者の【情報のインプットとアウトプット】に関する本を読んできました。
それぞれの分野での、指南書的な内容で、著者の特徴があります。
ジャーナリストの立花隆氏は、情報のウラ取りを重視する。
最近は、現役時代に読み漁った本を、懐かしがりながら読んでいる。(笑)
梅棹忠夫や川喜田二郎、などの定番中の定番。また、加藤秀俊や板坂元。
そして、立花隆や松岡正剛などです。

梅棹忠夫 川喜田二郎 など
加藤秀俊 立花隆 松岡正剛 など

立花隆の著書『知のソフトウェア』ついて、初めてNoteに書いたのは、2021年の6月24日でした。

【Note】 2021.06.24.

今回 読み返しながら 書いてみようと思います。

『知のソフトウェア』立花隆 著
講談社現代新書 (1984.03.20.)

情報のインプットとアウトプット

この本が出版された1980年代は、アメリカ、日本、旧西ドイツ、イギリスなどの先進工業諸国は相次いで情報化社会に移行した時期でした。
インターネットからの溢れる インプットした情報を、適切に処理ことについて、悩んでいた時代背景があります。
この本の内容は、筆者が情報のインプットとアウトプットを長年にわたって生業(なりわい)として続けてきた個人の覚書のカタチで書かれています。
話は、情報のインプットの仕方、アウトプットの仕方、そして インプットからアウトプットに至るプロセスが書かれています。

懐疑の精神

ウラ取り
情報の落差
客観的1次情報の落とし穴
部分から全体を演繹する誤り
(帰納が一般的)
情報管理と情報遮断
出所と動機の吟味
オリジナル情報に近づく
バーチャル•ジャーナリズム
(ファクト/fact の対極)

ポイント

いろいろ書かれていますが、最後に「本書の内容を一言で要約すれば、自分で自分の方法論を早く発見しなさい」とありました。
p.236

情報のS/N比

情報のS/N比とは、オーディオの「S/N比」から、Signal(S)とNoiz(N)を引用し説明されています。
情報のS/N比
S:Signal (真実の情報)
N:Noiz (ガセネタ/雑音)

自己自身も、情報のS/N比を高める努力が必要に なってくる。
そうしないと、Noiz (ガセネタ/雑音)ばかりを詰め込むカタチになる。
そのためには、日頃からトレーニングを自分に課して体得する他ない。
p.234

締めのコトバは、2021.06.24.のNoteでも書いていました。
大切な、ポイントだと思います。

2023.03.17.