#7. まわりに合わせること〜同調圧力〜



人は特定のコミュニティーにおいて「その場」の意見や雰囲気に合わせようとしてしまうことがあります。
コミュニティーにおいて大半が間違った答えを示したとした時、自分はそれが間違っていると思ったとしても、間違った意見に
合わせてしまいたくなる。また、自分の答えを疑ってしまうことを同調圧力と言います。

同調圧力についてはポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュの実験などが有名です。
実験の概要としては、
 ・10人のグループでとても簡単な問題を一人ずつ順番に答えを言っていく。
 ・これを問題を変え、12回行う。
 ・実験の被験者は1人、残りの9人はサクラ。
 ・サクラは全員が同様の「間違った答え」を言う。
 ・被験者は8番目に答える。

その実験の結果はとても興味深いものでした。

ちなみに、集団での圧力をかけず、一人で行った結果、99%以上の人が正解を選びました。
つまり誤回答を選んだのは全体の1%未満でした。
しかし、同調圧力がかかった場合、誤回答率は「36.8%」。そして12回の質問に一度も間違えなかった人は、全体の25%
つまり75%の人は同調圧力の結果、誤った答えを選んでしまいました。

通常の状態でも誤回答が少なからずあったとしても、結果の数字には大きな開きがありました。

誤回答をした人たちの意見にはこんなものがありました。
・研究の結果を台無しにしたくなかった
・一人だけ間違っていると思われたくなかった
・一人目の人が視覚に障害があるのではないかと思った
・一人目の人の意見を肯定しようとした
などがありました。

これは単に人の同調圧力に対する弱さを表すものではないと思います。
そこには思いやりや優しさもあったのでしょう。
この場面位おいて、正解を出すことより優先することがあった方もいたのでしょう。
しかし、主観による思い込みや固定観念による影響もあったのだと思います。
それは、一人目の人は視覚に障害はなかったからです。実際にどのようなやりとりであったのか当時の状況を正確に把握する
ことはできませんが、行動や回答から一人目の方を視覚に障害があると思い込んでしまったのでしょう。
社会で生きていく上で集団に属することは様々な場面で訪れます。人に対する配慮や気配りは、ある程度、円滑にコミュニュケーションを図る上では必要でしょう。
しかし、固定観念や思い込みは、時に自分を見失い重要な判断を誤ることにも繋がりかねません。
自分の目を信じる、自信をコントロールする術も必要な場面があるはずです。

ここで参考にしたいのは、「同調圧力に抗った25%」の人たちです。

自分の意見に自信を持って答えた方や、周りに合わせようとしたが自分の意見を言わずにはいられなかった方などがいました。
混乱する場においても冷静に自分を信じて最適な回答をだしたのだと思います。

日本人は同調圧力に弱い、そんな言葉を耳にしたこともあるかと思います。
しかし、先ほどの実験を「世界で最も個人主義的」であると言われていたアメリカ人と「集団主義」であると言われていた日本人とで比べた結果、アメリカの平均が23%ほどであったのに対し日本は25%ほどでした。

これも一つの説ではあるので何が正しいなんてものはないのですが、「日本人は〇〇」なんて言われますが、集団ではなく個として自分をみつめることも大切なのだと思います。

今回は事例として過去の実験を取り上げましたが、同じようなことは現実社会においてもあるはずです。
特に今、誰も体験したことのない事態や、様々な情報が嫌でも目に入ってきます。
様々な意見や情報に対して最終的に決断をし答えを出すのは自身です。

集団としてではなく、個としての自分を理解し考えていく、そんな力が必要なのではと思います。



人は特定のコミュニティーにおいて「その場」の意見や雰囲気に合わせようとしてしまうことがあります。
コミュニティーにおいて大半が間違った答えを示したとした時、自分はそれが間違っていると思ったとしても、間違った意見に
合わせてしまいたくなる。また、自分の答えを疑ってしまうことを同調圧力と言います。

同調圧力についてはポーランド出身の心理学者ソロモン・アッシュの実験などが有名です。
実験の概要としては、
 ・10人のグループでとても簡単な問題を一人ずつ順番に答えを言っていく。
 ・これを問題を変え、12回行う。
 ・実験の被験者は1人、残りの9人はサクラ。
 ・サクラは全員が同様の「間違った答え」を言う。
 ・被験者は8番目に答える。

その実験の結果はとても興味深いものでした。

ちなみに、集団での圧力をかけず、一人で行った結果、99%以上の人が正解を選びました。
つまり誤回答を選んだのは全体の1%未満でした。
しかし、同調圧力がかかった場合、誤回答率は「36.8%」。そして12回の質問に一度も間違えなかった人は、全体の25%
つまり75%の人は同調圧力の結果、誤った答えを選んでしまいました。

通常の状態でも誤回答が少なからずあったとしても、結果の数字には大きな開きがありました。

誤回答をした人たちの意見にはこんなものがありました。
・研究の結果を台無しにしたくなかった
・一人だけ間違っていると思われたくなかった
・一人目の人が視覚に障害があるのではないかと思った
・一人目の人の意見を肯定しようとした
などがありました。

これは単に人の同調圧力に対する弱さを表すものではないと思います。
そこには思いやりや優しさもあったのでしょう。
この場面位おいて、正解を出すことより優先することがあった方もいたのでしょう。
しかし、主観による思い込みや固定観念による影響もあったのだと思います。
それは、一人目の人は視覚に障害はなかったからです。実際にどのようなやりとりであったのか当時の状況を正確に把握する
ことはできませんが、行動や回答から一人目の方を視覚に障害があると思い込んでしまったのでしょう。
社会で生きていく上で集団に属することは様々な場面で訪れます。人に対する配慮や気配りは、ある程度、円滑にコミュニュケーションを図る上では必要でしょう。
しかし、固定観念や思い込みは、時に自分を見失い重要な判断を誤ることにも繋がりかねません。
自分の目を信じる、自信をコントロールする術も必要な場面があるはずです。

ここで参考にしたいのは、「同調圧力に抗った25%」の人たちです。

自分の意見に自信を持って答えた方や、周りに合わせようとしたが自分の意見を言わずにはいられなかった方などがいました。
混乱する場においても冷静に自分を信じて最適な回答をだしたのだと思います。

日本人は同調圧力に弱い、そんな言葉を耳にしたこともあるかと思います。
しかし、先ほどの実験を「世界で最も個人主義的」であると言われていたアメリカ人と「集団主義」であると言われていた日本人とで比べた結果、アメリカの平均が23%ほどであったのに対し日本は25%ほどでした。

これも一つの説ではあるので何が正しいなんてものはないのですが、「日本人は〇〇」なんて言われますが、集団ではなく個として自分をみつめることも大切なのだと思います。

今回は事例として過去の実験を取り上げましたが、同じようなことは現実社会においてもあるはずです。
特に今、誰も体験したことのない事態や、様々な情報が嫌でも目に入ってきます。
様々な意見や情報に対して最終的に決断をし答えを出すのは自身です。

集団としてではなく、個としての自分を理解し考えていく、そんな力が必要なのではと思います。


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