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「友達以上、恋人未満」のJクラブ ひとりの浦和サポによる考察

我々ファン・サポーターには、愛するクラブがあります。僕の場合は言うまでもなく、浦和レッズ。付き合いも長くなってくると、落胆したり、不満を覚えることも一度や二度ではないですが、そこも含めて、一途さは変わりません。恋人のようなものです。

応援するクラブが恋人だとしたら、では他のJリーグクラブは何なのでしょうか。

同じ国の、同じプロスポーツなので、ひとまずクラスメイトだと考えてみましょう。Jリーグのクラブ数は、1クラス分くらいなのでちょうど良いですね。

もちろん、たまたま同じクラスになっただけなので、全員と仲が良いわけではありません。当然、友達なのか怪しい人もいます。

その一方で、少し気になる存在もいたりします。選手の行き来があったり、なんだか縁があったり。

そのような関係を「友達以上、恋人未満」と定義してみましょう。

一体どんなクラブが当てはまるでしょうか?

以下、本記事では選手等の敬称を省略させていただきます。

酒と達也とオギとブラジル

今回こんな記事を書こうと思ったのにはきっかけがありました。

それは、荻原拓也のアルビレックス新潟へのレンタル移籍

浦和レッズのアカデミー出身の若手DF。ゴリゴリ仕掛ける姿勢もあって、サポーターの期待値は高く、公式リリースには「浦和に残って欲しかった」「新潟で活躍して戻ってきてほしい」など、温かいリプライがたくさんありました。

しかし、興味深かったのは新潟サポの反応でした。荻原への期待やフロントへの称賛に交じって、「浦和から久しぶりだな」「やっと浦和からお礼がきた」「ギブ&テイクで」などのリプがついていました。

ご存じの通り、浦和レッズは、定期的にアルビレックス新潟の選手を獲得してきています。それを揶揄して、「アルビレッズ」という言葉も生まれました。

「アルビレッズ」は、主としてブラジル人選手を中心とした3年サイクルです。2014年が飛んでいるのは、この間サンフレッチェ広島に浮気をしていたからですが、2011年にマルシオと永田をダブル獲りしたからという説もあります。また新潟から直接ではありませんが、鈴木大輔も新潟出身です。

2008年 エジミウソン
2011年 マルシオ・リシャルデス、永田充
2017年 ラファエル・シルバ
2020年 レオナルド

これはつまるところ、浦和サイドからの「新潟産」への信頼の証です。ついつい甘えてしまう幼馴染とでも言えるでしょう。

しかし、浦和と新潟の関係はこれだけではありません。

田中達也、濱田水輝、大谷幸輝といった浦和で育った・戦った選手達が、新潟に活躍の場を求めました。荻原はレンタルですが、この系譜に名を連ねます。

中でもやはり、達也の存在は大きいですね。ファン・サポーターに愛されながら、浦和レッズを離れざるを得なかった達也に対して、新潟は手を差しのべてくれました。昨年のオフも、一度は契約を満了しながら、再契約をしてくれました。

さらに、今年の中断期間には、達也の現役20年目を記念した「アルビオンラインスタジアム」を実施。その中ではなんと「浦和レッズ編」と題して、MCに那須大亮、ゲストに柏木陽介、大谷と、浦和レッズに所縁のあるメンバーでの対談も行われました。

浦和編」は9分26秒頃から

この対談で達也や柏木も言っていましたが、もう1度、達也のいる新潟と埼スタで戦いたいという思いは正直あります。その意味で、近年J2では一番応援しているクラブです。

ちなみに、新潟の本拠地ビッグスワンは1度だけ訪れたことがありますが、スタグルの充実ぶりが印象的でした。今もあるかはわかりませんが、浜焼きがあったのには驚きましたね。

そして新潟といえば日本酒ですね。この時は、遠征ついでに長岡の蔵元「吉乃川」を訪れ、しこたま試飲をして、たくさん買い込みました。

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試合帰りには、新潟駅の利き酒コーナー「ぽんしゅ館」に立ち寄りましたが、あれは素晴らしいですね。ほろ酔いで上越新幹線に乗り込み、「東京新潟物語」にやられました。

来年、達也とJ1の舞台で再会し、日本酒を浴びるように飲む遠征が出来たら最高です。

徳岡さんのこだわり猪

荻原の移籍については、新潟の是永社長もツイートしていましたが、それに反応していたのが、昨季新潟に所属していたレオナルドでした。

レオナルドは、昨季アルビレックス新潟でJ2得点王になりましたが、その前はガイナーレ鳥取にいました(その時はJ3得点王)。

浦和レッズとガイナーレ鳥取との間で選手の行き来はほとんどありませんが、なんといっても、鳥取のGMは浦和レッズOBの岡野雅行です。

そしてレオナルドは、岡野がブラジルまで出掛けて行って、日本に連れてきました。岡野は、レオナルドについて「息子みたいなもの」と語っています。

そんなレオナルドの獲得資金は、「野人プロジェクト」という、ガイナーレが仕掛けたふるさと納税的な仕組みで調達されました。鳥取の名産品を買ってもらい、その売上を戦力強化に充てるという、画期的な仕組みです。

野人プロジェクト、実は当時から面白いなと思っていました。岡野が境港の企業を訪問した際、「お金はないけど、うまい魚はある」と言われたというエピソード、最高に好きです。

レオナルドを獲得した時は注文しそびれてしまったのですが、今オフ、レオナルドの浦和加入が決まったお礼参りとして、「徳岡さんのこだわり猪」を注文しました。

これが絶品でした。ねぎとしいたけをお供に、焼き肉でいただきましたが、臭みもなく、最高です。リピート間違いなしです。

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なお勝手に宣伝しますが、9月15日まで2020夏のキャンペーン中なので、美味しいものを探している方はぜひ!
(注:今回は猪肉はありません)

話を戻しますが、アルビレックス新潟が幼馴染だとしたら、ガイナーレ鳥取は遠い親戚の女の子でしょう。

もしこれが週刊少年ジャンプのラブコメ漫画だったら、ある日突然主人公の家に居候しはじめ、幼馴染とも仲良くなって、展開をかき回してくれそうです。

・・というわけで、ここからはラブコメ的なキャラ付けもしながらお届けします。

▼気の合う女友達
▼転校してしまったあの子
▼テスト前にノートを貸してくれるクラスメイト

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