堀口 智子

2018年に東京から千葉県勝浦市に移住。移住のこと、環境豊かな地での暮らし、地域の人々…

堀口 智子

2018年に東京から千葉県勝浦市に移住。移住のこと、環境豊かな地での暮らし、地域の人々とのコミュニティ、飼い猫との日々の駆け引き、建築士の仕事を通して感じることなど、映え無い程度にのんびり綴っていきたいと思います。

マガジン

  • 移住と夷隅地域のこと

    移住した千葉県勝浦市での暮らしについて、思いつくままに書いてます。 山があって海があって、たくさんのキョンと共存している不思議な場所、勝浦。 勝浦市を含む夷隅地域は、歴史文化的にも面白く、掘り起こし、紐解きが楽しくてしょうがない。そんなしょうがない感じを書いてます。

  • 日々の暮らしと猫のこと

    同居している「茶トラのマロン」と「黒のベリー」について。

  • 建築と職人のこと

    建築士として様々な事業や活動に関わっている中で、感じたこと、考えることを書いています。

最近の記事

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千葉県勝浦市に移住したこと

2018年、東京都荒川区から、千葉県勝浦市に移住しました。 あの頃はまだコロナ禍前でしたから、移住の話しをすると、「その若さでなんでそんな田舎に移住するの?」と不思議がられたものでした。 最近では、だいぶ移住者も増えて、人の暮らし方も多様になってきていると感じます。 よく「どうして移住したの?」と聞かれるのですが、一つの理由でこれがきっかけで移住しました!とは簡単に説明できないというのが本音です。多くの移住者がそうなのではないかと思います。 私たちが移住した理由は、今思え

    • 移住者なのに なぜ 伝統芸能を支えていきたいと思うのか

      あっという間に新年度。 1~3月は信じられないほどの早さで過ぎ去っていきました。 noteに書きたかったことが沢山あったのに、これまた信じられない程に時間がとれませんでした。 書きたかったことの1つ。 移住した勝浦市で伝統芸能の発表会がありました。 なんと、そこで「上総勝浦囃子伝承会 御狩(ミカリ)」の一員として、 ステージでお囃子を披露してしまったのです。 (2月11日 勝浦市文化交流センターキュステにて) 週3回、夜な夜な集まって、無我夢中で太鼓を練習しました。 地域

      • 歴史まちづくりセミナーを開催してみて分かったこと

        2月はイベントや趣味やらでバタバタと過ぎてしまい、記憶もなくなってきているので、記録としてnoteに書いておこうと思います。 2月10日(土)に、歴史まちづくりセミナー「大多喜町の歴史まちづくり」を考えるというイベントを開催しました。 (冒頭の写真は、緊張しながら司会進行している場面) このイベントを開催した経緯 ↓ ------------------------------------------------------------------------------

        • 地域の「色」パレットを作る(月の沙漠がある御宿町編)

          こんにちは。 みなさんは、地域の色について考えたことはありますか? 私は昔から「色」というものにとても興味があり、人や物や建築などを見たときに、色として記憶の中に強く印象を残すことが多くあります。 そんな私ですが、約6年前にこの夷隅地域に移住をしたことをきっかけに、暮らしの環境が大きく変化し、それまで出会わなかったたくさんの色たちに出会うことができました。 海や山の環境の色は、季節や時間、お天気によっても色を変化させますから、たくさんの「青」や「緑」があります。 特産物

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        千葉県勝浦市に移住したこと

        マガジン

        • 日々の暮らしと猫のこと
          3本
        • 移住と夷隅地域のこと
          6本
        • 建築と職人のこと
          4本

        記事

          秋の海岸で太極拳を楽しむ。

          私が住んでいる千葉県勝浦市(外房)には、守谷海岸という日本の渚100選にも選ばれた綺麗な砂浜が広がる場所があり、自宅から車で10分位のところにあります。 夏は観光客が海水浴に集まり、パラソルが沢山並び、海の家なども出て、とても賑わう海岸です。 そのため、夏は駐車場もいっぱい、人もいっぱいなので、私は殆ど行くことはありません。 やっと暑い夏を終えて、秋風の心地よい季節は、地元の人たちが釣りをしたり、椅子を持ってきて読書をしたり、シーグラスを広い集めたり、思い思いの時間をこの

          秋の海岸で太極拳を楽しむ。

          「こども食堂 × 建築士」という記事

          一般の方々にはあまり知られていませんが、建築士が任意で加入する「建築士会」という団体があります。建築士たちが情報交換をしたり、セミナーを開催して新しいことを勉強したり、業界内の人の繋がりを広げたりしています。 私は、千葉県に移住したことをきかっけに、千葉県建築士会に入会しました。建築士会の本部には委員会というのがありまして、色々な委員会があるのですが、私は3年前から広報委員会で活動するようになりました。 (今は副委員長という謎のポジションにいます) 広報委員会には、建築士

          「こども食堂 × 建築士」という記事

          記事を読んでしっくりきた「静かなぜいたくの時代」

          日本経済新聞は、夫が購読していることもあり、私も興味ある分野(主に、歴史、民俗学、建築、不動産、インテリア、教育など)の記事には目を通しています。心地よい気づきをくれる記事に出会えることもあり、私にとって大切な時間です。 9月3日(日)の日本経済新聞 The STYLE に「静かなぜいたくの時代」と題したファッション界における新たなトレンドに関する記事がありました。 (日経電子版では見つけられず、紙面のみの記事なのかもしれません) 記事によると、SNSの「映え」とは対極

          記事を読んでしっくりきた「静かなぜいたくの時代」

          地域の由来を紐といて、未来へいざなう 

          私は、地域の仲間たちと、地域情報誌『いすむすび』(フリーペーパー)を発刊しています。今回は、その発刊するに至った経緯や想いについて触れたいと思います。 私は、2018年に東京都荒川区から、千葉県勝浦市に移住しました。 勝浦市を含む二市二町(いすみ市・大多喜町・御宿町・勝浦市)は、夷隅地域と呼ばれ、千葉県の房総半島位置し、海あり山ありの気候や地形にとても恵まれた土地です。 都会で過ごしてきた私にとって、夷隅地域での暮らしは、一次産業といわれる漁業や農業、狩猟業などが身近にあ

          地域の由来を紐といて、未来へいざなう 

          手刻みができる職人に出会えたこと「役割」 ♯3

          私が今回、大工職人の大野さんについて記事を書いたのには、理由というか、心に留めておくことができない何かがあったからです。 ♯1の方でも書きましたが、昨今は、建築材料となる木材を工場であらかじめ加工するプレカット工法と呼ばれる建て方が主流となってきました。これは、大工職人の高齢化や担い手不足という課題への対策ともいえます。 プレカットであれば、長い修行を経なくとも、手刻みができなくとも、部材の組み立て方を覚えればできますから、現場の人材確保という意味では、だいぶ助かる建て方

          手刻みができる職人に出会えたこと「役割」 ♯3

          手刻みができる職人に出会えたこと「道具」 ♯2

          大工職人の大野さんの作業所は、千葉県勝浦市の行川という所にあります。 初めて作業所にお邪魔したのは、今年の5月初旬の頃でした。 駐車場は作業所の前にあり、 車を停めた時点から、建物の中にある道具類が視界に入り、心がワクワク高鳴っているのを感じました。 作業所に近づくと、丸ノコの「ぐいーん」という音と、木の香りが出迎えてくれました。木の香りをたくさん吸いたくて、思わず深呼吸。 作業所の中は、高窓から差し込む太陽の光が木材を照らし、壁にはたくさんの道具が掛けられ、どうやって

          手刻みができる職人に出会えたこと「道具」 ♯2

          手刻みができる職人に出会えたこと「誇」 ♯1

          タイトルに書いた「職人」という言葉。 格好いいですよね。 何かに真剣に向き合って、一つのことを極めた人。 2018年に東京から千葉県勝浦市に移住し、日常の暮らしを構成する要素が変化し、出会う人たちも穏やかに変化していきました。 仕事柄、移住してからも建築関係の人たちとご縁を持つことが多いのですが、今回はその中でも、驚いたというか、とても嬉しかった「本物の職人」との出会いを書きたいと思います。 東京にいた頃は、出会いたくても、なかなか機会が無かったからです。 昔は、大工職

          手刻みができる職人に出会えたこと「誇」 ♯1