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好きと提案のキャリア構築論

こんにちは、おおほりです。
ジーズアカデミー Advent Calendar 2022の 4 日目を務めます。

三日目の山崎先生はどんなものを書くのかとリンクをクリックしたら、まさかの初手動画にびっくりしました。
バトンを繋げさせていただきます!

自己紹介

初めましての方も、お久しぶりの方も、改めましておおほりです。

ジーズアカデミーで3年半スタッフとして働き、ついに先週(11/25)、退職しました。
ジーズでは主にマーケティング領域全般を担い、マーケチームの立ち上げから戦略作り、チームマネジメントまでたくさんの経験を積ませていただきました。
その他にもクラス担任(コミュニティ作りを重視するのでジーズはクラス制)を多数担ったり、アクセラレーションプログラムの立ち上げたりなど。楽しく刺激的な経験でした。

現在は個人事業主となり、母校信州大学の客員研究員の任をいただき、長野の地を中心に活動しています。

好きと提案のキャリア構築

ここから本題です。

ジーズには上司に言われたわけでもなく、仕事に直結するわけでもないのにプログラミングを学びにくる方が多くいらっしゃいます。そして優秀な方が多いです。
そんな方々と一緒に3年半の中を過ごし、カッコよく優秀な大人はどんなマインドで仕事をしているのか僕なりに研究し、また自分の実体験から腹落ちしたことを書きます。

「好きを仕事にしよう」と聞くと、努力至上主義やら根性論の匂いがどこからか漂ってきますが、そんなことはないと思っています。

せっかくなので「好きと提案のキャリア構築論」と、仰々しい名前を添えた若輩者の意見をお聞きください😄

なお、本テーマは、ベンチャー、中小企業、スタートアップなど中小規模チームにいることを想定して書いています。(大企業に所属したことはないので、大企業勤めの方、ご意見いただけると嬉しいです。)

1 好きを仕事にするということ

まず、普通に仕事をしている会社員が二人いることを想像して見てください。
今現在、同じ会社の同期のAさんとBさんは成績も業務量も同じ状態です。
また、二人ともそれぞれ好きな仕事、どちらでもない仕事、嫌な仕事を同じように担当しています。

こんな状態です。

比率を間違えてBさんの方がスリムになってしまいましたが差は無しとします。

ある時、Aさんは好きな仕事にどんどん手を上げていく方針を取ることにしました。
「僕はこの仕事が好きなのでやらせてください!」と言うと、上司からは他の仕事をしながらやれるならやってみろとのこと。

すると、AさんとBさんの仕事打ち分けはこうなります。

好きな仕事が増えた分、Aさんの業務量全体が増加。

好きな仕事が増えたので、Aさんの方が全体の仕事量が増えます。同時に好きな仕事の割合が高まります。
当然Aさんの方が忙しく、大変な時期を過ごすことになります。

その後1ヶ月が経ち、いつものように新しい仕事が発生しました。
上司はこのように考えます。
「手が空いているのはBさんだから、この案件はBさんをアサインしよう。」
新しい仕事の好きー普通ー嫌いの傾向は操作できないので今まで同様とし、AさんとBさんの仕事量はこうなります。

振られる仕事量が調節され、二人の仕事量は同じに近づく。

見ての通りAさんとBさんの仕事量は同じに近づき、仕事の中身だけが異なります。

これを続けていくと、Aさんの仕事の中身はどんどん好きのシェアが増加していく(かつ仕事量も大した差がない)ので、長い目で見たとき、好きな仕事に手を上げていくことが自分の働き方にとっても、キャリア形成にとっても良い効果を催します。

2 仕事のオーナー権は提案した人のもの

次の話です。
ある時Aさんは社内の定例会議に参加しました。
テーマはいつもの生産性改善について。
問題点はいくつでも出てきますが、誰がどう解決するかは話が進みません。後日、上司が稼働状況などを踏まえて担当をアサインし「なにか企画してみてほしい。」が鉄板の流れ。

そこで、元々生産性改善というテーマに興味関心のあったAさんは企画を作り、提案してみました。
「そこまでいうならAさんがやってみてよ」という話になり、Aさんが担当して要件を決めていくことになります。

企画は途中色々な修正が入るわけですが、その時の話題の中心は上司ではなく企画を詰める(決める)オーナーAさんです。

一時的な業務量は当然増えますが、Aさんの場合はプロジェクトオーナーも推進役もA氏。
上司からアサインされて進める仕事では、(意図せずとも)プロジェクトオーナー=上司、推進役=担当者になりがちです。上司だって常にゴールを明確に持っているわけではないので、コミュニケーションコストが発生するの割にプロジェクトは進みづらくなります。

さらにAさんは興味のある領域を担当しているので、チーム全体で見ても「企画からよろしく」と丸投げで始まるより遥かに成果が期待できます。

3 好きと提案の相乗効果

そして、この「好き」と「提案」を軸とした仕事の進め方は掛け合わせるととても大きなインパクトを発揮します。

元々は同じような仕事を担っていたAさんとBさん。

Aさんは好きな仕事分野で手を上げるので、少しずつ好きな仕事が増えていきます。
先述の通り、仕事が増えたAさんを見て、雑務的な案件は手の空いているB氏に振り分けていきますので、Aさんは好きな仕事の割合が高まっていきます。


好きな領域の専門性が高まってきたAさんはその領域で企画を提案します。
すると、以下のようにだんだん仕事の分布が変動していきます。
Bさんはいわば過去のAさんですね。

仕事の性質が右、上に向けて少しづつ変化していくAさん

好きと提案を軸に仕事を進めることの肝は、
・長い目で見ると業務量はあまり変わらない(仕事は取りに行かなければ降ってくるので最初だけBさんより忙しい)
・力技ではなく自然にたどり着くので誰かと衝突するわけでもない
にあると思います。

このサイクルを重ねた先に、好きな領域のプロフェッショナルとしての未来があると、ぼくは思っています。

最後に

自分の中で考えていた良い循環を言語化することに挑戦してみました。
拙い文章ですが、いいねしていただけると嬉しいです!

また、改めて、3年半にわたり一緒に仕事をしたスタッフの方々をはじめ、時間を共有した皆様に感謝を申し上げます。

明日は@0711iikibunmuraさん、お願いします!!




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