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コロナ禍でも安定して利益を出し続けた弁当宅配事業のポイント

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今すぐ実戦で業績アップに繋げる!
飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ
vol.17 2020/09/14
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前回のメルマガではGo to イートに関して書きましたが、
この一週間は様々な規制が緩和される流れでしたので、
各業種にてポジティブな結果が出ていました。

この前個人的な体験として、こんなことがありました。
百貨店に用事があったのですがうっかりマスク忘れ。

店頭の社員さんに、
「マスク忘れたので買えませんか?」
と伺ったところ、

「看板でお願いを書いていますが、
正直今は必須にしていないんです。
他のお客様の目があるかもしれませんが、
当店としては大丈夫ですのでそのままお入りください」

とのこと。
これがその会社の判断か現場判断かはわかりません。

ただ、日々の行動指標が
・感染症に気を付けている
・周りの目に気を付けている

で見ると、後者のウェートが非常に高いとも
改めて感じされました。

そこで冒頭の話に戻りますが、
やはり社会の風土として「経済を回す」に舵が切れると、
消費をしたい人が多いのだなと。

経済的には非常に大変な状況ですので、
大手企業も間違いなく冬、そして来春のボーナスの
減少などは注目されると思います。

しかし、足元では特にその影響がない企業多く、
かつ給付金特需も一部残っている状況。

だからこそ、各飲食企業が生き残っていくためには、
いかに「来店への大義名分」を作り続けるか。

この売る力の強化とその継続性の大切さを実感しています。
Go to イートしかり、秋商戦しかり、
そしてその後の年末商戦しかり。

外部環境に振り回され続けるだけでなく、
積極的に攻める姿勢で事業を動かしていきたいですね!


【今日のコンテンツ一覧】

1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
2.今知っておくべきニュース・トレンド
3.頂いた経営相談・質問に解説!

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1.業績アップに繋げる事例・ノウハウ!
<コロナ禍でも安定して利益を出し続けた弁当宅配企業の取り組み>

さて、上記が今回のテーマです。

ちょうど今週は弁当宅配や仕出し業の
ご支援先の打ち合わせ比率が高かったのですが、
各社売上は安定状況です。

「デリバリー特需があったんでしょ?」

とデリバリーの切り口で見ると言われますが、
先行企業やトップシェアでは決してそんなことなく。

そもそも個人向けデリバリーは単価も低いですし、
製造効率・配送効率が悪いので
積極的に獲得はしてきませんでした。

むしろ効率の良い法人関連に攻めることが
一般的でしたので、そこの売上が壊滅となった
3月〜5月では多くの企業が影響を受けました。

それでも、業種としては「弁当宅配」が非常に強く。
その辺りのポイントを改めてまとめました。

■弁当宅配の市場規模は大きい!

フードデリバリーの参入依頼は非常に多いですが、
まず最初に話題になるのが「何の業態をするか?」です。

このメルマガでも色々と触れていますが、
この業態選びは非常に大切。

特に東京のびっくり事例などを聞くと、
「えっ、この単品商材で行けるの!?」と
感じてしまいますがこれが大きな罠。

そもそもの商圏人口が異なりますので、
ニッチ一番でも成り立つのが都内マーケット。

地方都市になってくると、
ある程度総合化して間口を広げるのも、
1顧客辺りの利用頻度最大化として大切です。

年商=有効顧客数×年間平均利用回数×注文単価

上記で見るときに、東京以外のエリアは
東京ほどに有効顧客数を伸ばすのはなかなかに大変。

それを考えるならば、年間平均利用回数を
最大化できる商材を選んだ方が
売上の安定感には繋がってきます。

そんな中で今回の弁当宅配です。
何気にこの領域は市場規模が大きいんです。

私は「一人辺り年間消費額」を「6,500円」としています。
つまり、

【需要額=6,500円×商圏人口】

上記で需要額を算出し、そのエリアでの競合や
食習慣などをチェックし、
「何%のシェアを獲得できるか?」

このシェア率を最終的に掛け合わせて
目標売上を設定しています。

この辺りの市場規模自体が大きい。
これはそもそも、デリバリーの中でも
有利なポイントでした。

■弁当宅配ではターゲットを分散化できる!

市場規模が大きい理由としては、
ターゲットが幅広いことが挙げられます。

コロナにおいて、一気に落ちた領域は
当然ですがあります。

〜例〜
イベント・旅行代理店・企業懇親会・
製薬会社・葬儀・法事法要など

ただ反面、伸びた領域もあります。

〜例〜
個人日常・子供の慶事・病院ランチ・
デイサービスなど

同じ商材ながらターゲットが広かったことが
結果的にリスク分散につながりました。

例えば、商圏人口20万人エリアにて、
月商2,000万円ほどお弁当宅配にて
売上を伸ばされるご支援先がいらっしゃいます。

こちらではコロナが発生してからも、
売上が前年を割ったのは4月のみ。

もちろん上述の通りイベントなどがなくなり、
主要カテゴリにて売上は400万円ほど
落としています。

月商2,000万円なので影響は20%あります。
しかしながら、伸びた領域を徹底的に伸ばしたことで、
売上を前年比プラスで着地させる事ができました。

業績アップのポイントは、
【長所伸展×時流適応】ここはずっと実感していますが
コロナにおいてもそれを感じています。

ちなみにここで言うお弁当のプライスラインは下記です。

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