小さな手紙に書いてある 新しい携帯番号に 電話してみた。 クリスマスどうしたの? 連絡したのに通じなかったよ。 あー携帯壊れちゃってさ ごめん。 たまたま携帯壊れただけにしては げんきないなー そう思ったけど 理由を聞いてはいけない気がして いつも通りの話をして 電話を切った。 きっと何かあったと思う。 でも話したく無いことだろうな。 また、連絡が取り合えた事に ほっとした。 年が明けて 二人で会う事が多くなった。 彼は車を買ったので 遠くに出掛ける事も増えた。 嬉
何日かして彼とすれ違った。 顔が見れずに凹んで下を向いていた。 これ新しい電話番号 メールもかえたから。 小さい手紙をもらった。 ???? クリスマスに機種変? クリスマスプレゼント携帯だったの? あたし捨てられてない? いろんな感情と一緒に 嬉しい気持ちが込み上げて 一人で泣いた。 とりあえず 携帯変えただけだったみたい。 勘違いだったんだなー あの悲しみを返しておくれと 心で叫んでいた。 でも実はそのクリスマスの日、 彼と彼女には 大事件が起こっていた。
二人で会う機会が増えた。 だけど人目につかない様に こそこそ会わないといけない。 なんだか切なくて 苦しいけどそれでも嬉しくて。 彼女とは上手く行っていないらしい。 それでも なかなか別れようとは なっていない様だ。 その年のクリスマス。 彼にプレゼントを買った。 ちょっとでいいから 会いたいなー メールをしたけど返信なし。 電話をかけても繋がらない。 むしろ使われておりません。 うざくなって連絡先変えたんだ。 完全に捨てられた。 結局彼女と上手く行ってるんじゃん。
彼と別れて 私は主人にますます惹かれていった。 しかし、彼には彼女がいた。 とても綺麗な人で大人っぽく お似合いの二人だった。 友達としてでもいいので一緒にいたい そう思った。 何人かでホラー映画を見たり ゲーセンで卓球をしたり 友達の家で飲み会をしたり 焼き肉に行ったり カラオケで朝まで歌ったり。 一緒にいればいるほど 素敵に見えてしょうがなかった。 ある時、二人で出掛ける機会ができた。 電車で映画を見に行った。 『NANA』 後でわかった事だけど 実は彼は2回目
彼のアパートにいくのが 億劫になってきていた頃 私は仕事でもつまづいていた。 自分の考えの甘さや 見落としがあり 取り返しのつかないことを してしまった。 キチンと確認しておけば 前兆はあったのに 後悔ばかり続いた。 また、そのミスを取り戻そうと 必死に勉強した。 そんな時に仕事の相談に乗ってくれ ちょくちょくメールで心配してくれて アドバイスをくれて カラオケで一緒になって 騒いでくれる のちの主人になる人に 私は次第に好意を寄せる様になった。 このままだと 付き合っ
穏やかな日々が続く中 幸せな反面、 単調で少し物足りない様に 思うこともあった。 私はワガママだ。 そんな時 『メールアドレス変えました』と メールが届いた。 そんな単純なメールから 私と主人の繋がりがまたはじまった。 久しぶりだねー! 連絡ありがとう! そんな感じで返信したように覚えている。 お互い彼氏彼女がいることも知っていたし 働く部署も違うので 同じ職場にいても顔を合わせる事は なかった。 その日から メールのやりとりがポツリ ポツリとあったり 女子達が寮で作
久しぶりに会った彼は 相変わらず優しい面白い人だった。 彼の運転で遠出することになった。 車を運転する彼を見て 大人になった実感が湧いた。 一緒に過ごした時間や 離れてからのこと 働きながらの苦労など 話は尽きなかった。 今の彼にはない穏やかさが わたしには心地よかった。 なんとなく違うという直感を信じて 私は付き合っていた彼と別れた。 そして昔付き合っていた人と もう一度付き合うことにした。 資格を取った彼は 地元から離れて 私の住むところから 電車で3時間位のところ
資格を取り 久しぶりに地元に帰った。 昔からの友達に会い、 本音で、無理に飾らないで、 自分を大きく見せる必要がないことに ほっとした。 それと同時に社会に出て働く事は 多少なりとも認めて貰いたくて 自分を作っていることに気づいた。 みんなそれぞれの道を歩いていることが 嬉しかった。 幼い時代を一緒に過ごした友達は すぐにあの頃に戻れるからすごい。 昔付き合っていた人に会う機会があった。 私が上京することや お互いの資格を取る為に頑張ろうと、 ふわっとお別れする形になっ
働きながら専門学校で学び、 資格を取ることができた。 制服、学費、参考書、細かい必要な機材、 寮費に電気代に食費。 金銭的にはいつも厳しかったが 一人でやり遂げた事でわたしは 達成感と自信に満ち溢れていた。 自分の道はこれから始まるんだと 胸躍らせていた。 それと同時に資格を持っていることによる 責任がのしかかっていることに 若い私はまだ気づいていなかった。 寮に住んでいたので 扉を開けたら誰かしらいて 寂しくなることはなかった。 周りの友達は 彼氏ができたり好きな人が
高校を卒業して私は家を出た。 自分の力で生きるために。 親には感謝している。 食べ物に困らず 高校も卒業させてもらって。 ただ尊敬してはいない。 上京して働きながら専門学校に通った。 毎日必死だったが 自由に暮らせることが嬉しかった。 専門学校で主人に出会った。 同級生なので それなりに話もしたけど 彼は少し華やかな所にいるように思えて 込み入った関わりはなかった。 何年かして同じ所で働く機会があり 話すことが多くなった。 彼は面白く顔立ちも綺麗で 周りの人達に可愛が
忘れたいこと 忘れたくないこと 思い出したいこと 思い出したくないこと もしかしたら 少し忘れていることも* わたしのことを 主人のことを 時々子供達のことを 少しずつ書いていきたいです* もし気になりましたら 読んでいただけたら 嬉しいです*