見出し画像

スナップ POV を気軽に楽しみたい | POV Street Photography


2023年10月23日の スナップ POV を今更ながらアップロードしました。


上の動画を文字で読みたい方はこちらの記事もどうぞ。


私は Street Photography POV、スナップ POV の動画が好きです。
自分でも作ってみたいなーと思い、何度か撮って編集しているのですが、どこか気負い過ぎて編集が進みません。

自分に対する 撮影や編集の技量・センスに納得が出来ない、などの問題もあります。
しかし趣味なので、楽しむことを優先したい。。。

そこで ちょっと頭の中を整理したいなと思います。





Street Photography POV とは


Street Photography POV は、
GoPro などの ウェアラブルカメラ を手に持ったり、鞄に付けたり、首から下げるなどして、スナップしている様子を一人称視点で記録します。

私は Street Photography POV を Vlog と考えます。
『散歩しながら写真を撮り、
 その時の様子を日記のように残して共有する』
そんなイメージです。


ただ、ひとえに Vlog といっても様々で、「Vlog」から 最初にイメージする動画 も人それぞれではないでしょうか。


例えば、
日常を映すルーティン系


Cinematic Vlog のような作品系


そして、Street Photography POV。
(もちろん、その他にもいろいろな形があると思います)


Masaki Kawano さんのこの note に、私はとても共感できます。

気軽に公園で撮ったりドライブしたりして、帰ったらお土産のように写りを見て楽しんで、手ブレは気にせずスラビライズかけ、気負いせず思ったことを喋って動画をアップする。

正直見てる方に有益な情報をお伝えできてるかは分からないのだけれど、なにかカメラライフ的な雰囲気が出てればうれしい。
「カメラライフの様子を撮ったYouTube動画」ではなく「撮ってYouTubeにアップして楽しむ」というカメラライフ。
説明が難しい。

いや、これはつまりV-Logだ。

SIGMA fp + Old Lens →CinemaDNG動画撮影続けてます|Masaki Kawano @pocomo https://note.com/pocomo/n/ne82939c188f1



私の最近のお気に入りは、 Adrien Sanguinetti さん と eastbanger さん の POV 動画です。


Adrien Sanguinetti さんの大阪の POV 動画


eastbanger さんの POV 動画




特徴


ルーティン系・作品系・POV、それぞれ共通して、
インサート (Bロール?) を挟んだり、商品レビューを含んだり、〇〇縛りなどの企画ものにしたり、楽しみ方は幅広くあると思います。

Street Photography POV の特徴は、一人称視点 (POV / Point Of View) であることでしょうか。ルーティン系・作品系でも一人称視点のカットは入れられます。しかし、一貫して一人称視点である動画が、ルーティン系・作品系で多数を占めている印象はありません。

そのため POV 動画 は、上記のルーティン系・作品系と違い、一人称視点という特徴が色濃く出ます。


この特徴から、どのような効果が得られるのでしょうか。
ウェアラブルカメラによる POV で例に上がるのは、マウンテンバイク・サーフィン・スノーボードなど、アクティブな動きの映像。


一人称視点は『装着している人の視点を楽しめること』ができます。
そこから映像への『没入感』が得られるかもしれません。

これを Street Photography、スナップ に当てはめると、
『撮影者の視点から学べる』と考えることもできそうです。

私の《楽しむことが大事》という観点からみると、
『撮影者の負担軽減』もあるかもしれません。


ウェアラブルカメラの使い方次第で、メリットは色々あるかと思いますが、ぱっ と思いついた特徴はこんな感じです。




撮影


撮影方法はさまざまあるかと思います。
私が YouTube で視聴している POV 動画の多くは、GoPro などのウェアラブルカメラで一人称視点を撮影し、一眼カメラでスナップをしている場合が多いです。

動画を面白くするための、撮影中の工夫も人それぞれです。
喋りながらスナップする人、スナップ中は無言の人。動画中をレンズ 1本で撮り切る人、複数台のカメラで撮る人。撮影範囲を明示/限定する動画、被写体を限定する動画。

シンプルに、スナップしている様子を一人称視点で記録すること自体は、難しいことではないと思います。




編集


North Borders さんの 230万回以上も再生されている POV 動画


編集方法もさまざまです。

YouTube の POV 動画のメインシーンの多くは、一人称視点の映像にスナップで撮影した写真を重ねたり、カットで挟んだりします。


一人称視点の映像に↴
撮影した写真を重ねたり

YouTube


一人称視点の映像に↴
撮影した写真をカットで挟んだり

YouTube


写真だけでなく、一眼カメラで撮った短い映像を挟む人もいます。
アフレコで解説を入れたり、別撮りでレビューコメントの動画を撮ったり、皆さん いろいろな工夫をされています。




気軽に楽しむには


Street Photography POV、スナップ POV をラフに楽しむ方法を 視聴・撮影・編集の3点から考えてみます。


気軽に 視聴


YouTube で視聴します。

「気軽に」といいながら堅苦しい話ですが、視聴する際の姿勢について。
上手く説明できませんが、『楽しむつもりで視聴する』ことです。


愛読書から、少し引用させていただきます。

 最初に「実話怪談」とは何かを確認しておかなければなりません。
 ごく簡単に定義するならば、実話怪談とは「不思議な体験をした人から取材した体験談」となります。
(中略)
「体験そのものがあったこと、体験した人がいること」だけは確かだろうと保証できる。それが実話怪談の出発点になります。

「実話怪談」とは、一般人を取材対象としたドキュメンタリーと似たようなものだ、と思っていただいても大丈夫です。皆さんがテレビ番組や雑誌、新聞の記事で、そうしたコンテンツに触れる時、全てをゼロからでっちあげた、なにからなにまで創作された「ヤラセ」だとは思いませんよね?「刑事裁判における証拠」「科学実験における再現性」ほどには厳密な検証を要求されないけど、「実在の人物に実際に取材していること」「演出はほどこされているとしても、起こった出来事などに嘘はないこと」は、信頼していますよね。
 実話怪談は、そのように楽しむジャンルなのです。

一生忘れない怖い話の語り方 すぐ話せる「実話怪談」入門 / 吉田悠軌


この引用では、実話怪談 というジャンルの定義から、その楽しみ方が述べられています。実話怪談に対して、語り手と聞き手、双方の姿勢で成り立つコンテンツであるということです。

オカルト や ホラー を純粋に楽しめている人は、「信じている・信じていない」に関わらず、それらを楽しもうという姿勢があります。

お笑い・漫才 も、笑うために会場へ足を運ぶ方が大半だと思います。
そんな感じです。

全てを享受するかのように視聴します。
うーん、まとまらない。。。




気軽に 撮影


POV には GoPro などのウェアラブルカメラを~ と書いてきましたが、手軽さを重視すると、スマートフォンも選択肢の一つです。


Nikon D40 を使っているディズニー好きの友人と、
パレードを撮りに行ったときのことです。

その時も POV を撮っていたのですが、
友人は私の装備を見て「そういうことか!」と言いました。

このときは GoPro HERO11 Black を首から下げてました。水平維持の機能がとても便利。

何のことか訊ねると、ディズニーキャラ グリーティング で順番待ちをして写真を撮ってる人が、その時の様子を動画に残していたそうです。

どうやってそのとき動画を撮っているか、気になっていたとのこと。

その人たちは、首からスマートフォンを下げていたらしく、「もしかしたらそうやって撮っていたのかも」と納得していました。

隠れてますが、このとき友人も首からスマホを下げてます。


ウェアラブルカメラを使うと、装着の方法を考えなければいけません。
バッテリーによる熱停止の問題や、持ち運ぶ機材の量も増えます。

対して、スマートフォンは常に持ち歩いているでしょうから、首から下げるためのストラップがあれば、思い立ったときに 気軽に POV を始めることができます。




気軽に 編集



私の場合、動画編集ソフトのエフェクトに自作プリセットを作っています。それを現像した写真に適応させることで、編集の効率化を図っています。

編集で意識していることは、カットのテンポ感です。長回しの動画は飽きられやすい思うため、写真を撮らず徘徊しているシーンは ある程度カットします。とはいえ、カットが多い・細かいと POV であることの魅力が損なわれる場合があります。


気軽に楽しんで作ることに関して、
この編集の段階で一番悩まされておりまして。

投稿のハードルを下げるためにも、再生回数を伸ばすことや、海外の方のようにお洒落に作ることは考えないようにしようと思っています。

しかし、指針がなくなると編集から抜けられなくなります。
私の中では、『自分が納得できること』が編集から抜け出せる鍵と分かっているため、別の目標を用意することで自分を納得させています。だましだまし。。




まとめ


正直見てる方に有益な情報をお伝えできてるかは分かりませんが、なにかカメラライフ的な雰囲気が出ていればうれしいです。
「カメラライフの様子を撮った YouTube 動画」ではなく「撮って YouTube にアップして楽しむ」というカメラライフ。

それはつまり Vlog です。






私の愛読書。「実話怪談」以外にも通じる学びが得られます。オススメ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?