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止まり木、あるいはキャラバン

1年近く、所属しているオンラインコミュニティがある。
昨日写真展について書いたときにも言及した、 #旅と写真と文章と というコミュニティだ。時々、書いている。

「船長」と呼ばれる主宰者、伊佐知美さんの写真と、旅を愛する姿勢が好きで、最初から参加している。古参だ。
名前の通り、旅と、写真と、文章が好きな人が集まる。伊佐さん自身を構成する要素がこの3つなのだろう。そして同様にこの3つが、あるいはどれか1つ、2つが好きな人が集まっている。

3カ月という期間を区切って、「クルー」と呼ばれるコミュニティメンバーを募る。いま、ちょうど9月~12月のメンバーを募集しているところだ。

もれなく宣伝である。
古参の私はこの秋も参加する。2018年が終わる頃には、1年間伊佐さんの姿と影と気配を見つめ続けたことになるわけだ。書いてて気づいた。すごいなそれも。

3カ月と区切っているのは、去る人にとって後腐れなく去れるように、残る人にとって区切られた期間で気分を新たにできるように、そして新たに入る人にとって敷居が高くならないように。だったと思う。船長の伊佐さんにとっても、期間ごとにテーマを立てる意味がある、はずだ。

オフラインでも色んな活動(フォトウォークや旅先にいるクルーとの邂逅、勉強会?などなど)をしていて、写真が本当に上手い人が初心者に教えたり、おすすめのカメラを教えたりしてきた。お題を出して文章を書いたりもしているようだ。とかく「旅」「写真」「文章」が独立して、また掛け合わさって、クルー同士で交流が行われていた。と思う。(参加してないアクティビティがたくさんあるんですよ、コミュニティ内に。まあ100人いるしね)


私と同じように、長くこのコミュニティに継続参加している人もいる。その中で、仲良くなった人もいっぱいいるし、色んな機会に恵まれた。写真展ができるなんて思わなかった。

本当に、この「場」に巡り着いた幸運に感謝している。

ただ、そろそろ慣れ合いとかが生じ始める頃だなとも思っている。古参として、仲の良い人間ができたこの段階で、私も慣れ合ってると言えるかもしれない。
慣れ合いと書くから多少ネガティブな雰囲気になるわけで、ただ「仲良くなった」でいいんだが、見方によっては、というあれだ。

というわけで、区切りのいま、私にとってこのコミュニティがなんなのか考えてみた。答えが、今回のnoteのタイトルだ。

「止まり木、あるいはキャラバン」

私は旅人ではないし、フリーランスでもない。
部屋を借りて暮らし、会社勤めをしている。

それでも、生き方としては割とふわふわしているほうで、鳥だなんてかっこよく言えないけど、まあ飛んでる何かのようだ。
「旅と写真と文章」その全てが好きで、また私を構成する一部だ。そんな私がそれらについて取り組むとき、止まり木としてあるのがこのコミュニティだな、と。ふっと休んで、同じことをしてる連中とゆっくりと同じ時を過ごす、止まり木。

そして、「旅と写真と文章」どれについても未熟な私には、仲間だったり教えてくれる上級者の存在が欲しい。そして次はどこに行けばいいのか教えてくれる、一緒に歩いてくれる場所が必要だ。
ざっくりと同じ方向へ進んでいて、同じペースで並走したり、自分のペースで歩くために離れて、また合流してもいい。そんなキャラバン。

私はクルーの中でも発言、参加、出没の割合が高いほうだ。しゃべりたがりな性格のおかげか、「師匠」なんて呼ばれ方もしている。
でも、割と勝手に歩いていくのが好きなので、いない時はいない。全くいない。でもしれっと戻ってくる。それで問題ない。
そんな「ゆるい共同体」だからこそ居心地良く感じるんだろう。

私の目的地は、たぶんまだ決まっていない。でも私を構成する色々なものを楽しむ人生こそが指針なら、それをもっと楽しませてくれるこの場を、止まり木やキャラバンのように使わせてもらいながら、進んでいけたらいい。

慣れ合えるくらいの場に出会えたのだから、本当に嬉しいよ。

「早く行きたいならひとりで行け。遠くへ行きたいならみんなで行け」

ハッとしたし、救われたし、頷いた言葉。

Autumnもどうぞよろしく。

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