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ポルトガルの陽射しと熱風。あの時のジンニャを、ビールで再現したい! HOPPIN’GARAGEビール第19弾 スエヒロさんの『リスボンの坂道』オンラインお披露目会レポート

2018年10月に始まった『HOPPIN’ GARAGE』。

「こんなビール、あったらいいな」という熱い想いを持った人が、つくりたいビールをサイト上で応募。HOPPIN’ GARAGE事務局の審査を経て選ばれた人がサッポロビールのブリュワー(醸造責任者)と一緒にオリジナルビールを製造するという、ビール好きにはたまらないプロジェクトです。

HOPPIN’GARAGE第19弾のビールを企画したのは、独自の食いしん坊哲学を持ち、世界の食文化に触れる旅が大好きな東京都在住の会社員、スエヒロさん。「リスボンの坂道」という名前から連想される通り、彼女のポルトガル旅行の思い出をベースに、旅行気分も味わえるように考えられたのが、今回のビールです。

 ▼リスボンの坂道 

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▼スエヒロさん

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現地のローカルリキュールであるジンジーニャ(通称:ジンニャ)※から着想されたビールは、原料にサワーチェリーを加え、アルコール度数も一般的なビールよりも高めの7%に。さてその味わいはどのようなものになったのか。

(※ジンジーニャ(通称:ジンニャ)は、サワーチェリーを漬け込んだサクランボのリキュールの総称。日本でいう梅酒のようなお酒で、各家庭が独自のレシピを持っている。アルコール度数は15~20度で、甘くてトロっとした飲み口が一般的。)

今回のオンラインイベントは、ポルトガルの食文化や暮らしについても触れることができ、あたかもオンライン旅行を味わったかのような内容となりました。そんなイベントを余すところなくお伝えします。


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「海外旅行が制限されているいまだからこそ、ポルトガルでの感動を味わってほしい」

そう語るスエヒロさんのビール紹介からイベントはスタートしました。

坂の多い街リスボンでクタクタになりながら坂を登り切った時、坂の上から後ろを振り向くと心地よい熱風とともに絶景が視界に。その瞬間、カラダの疲れが一気に吹き飛んだというスエヒロさんの感動を、ビールで表現したのが今回のビール「リスボンの坂道」です。

スエヒロさんがイメージしたのは、ポルトガルのお酒であるジンニャ。たまたま立ち寄ったレストランで出会ったこのお酒は、アルコール度数が高いにもかかわらずするりと飲め、旅先の絶景をさらに感動的なものにしてくれたそうです。

こういったご時勢だからこそ、少しでもポルトガル旅行気分を味わってほしい。そして、誰もがまた安心して海外旅行に行けるような世の中になってほしい。そんなスエヒロさんの想いとともに、カンパイに移ります。

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開栓した瞬間に広がる、サクランボの香り。カラメル色の液体は、少しトロッとしていて、普段飲むビールとは明らかに違います。さて、どんな味わいなのか?

カンパイの掛け声はおなじみの「ホッピン!」「ガレージ!!」

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しっかりとした味わいは、アルコール度数の高さも感じさせません。しかも、飲みやすい。参加者からも、次々と感想が届きます。

「甘くておいしい!飲みやすいので、グビグビ行っちゃいそうです」(男性)
「デザートビールみたい。スイーツ感もあって、満足です!」(女性)
「サクランボ感があってフルーティなのに、ちゃんとビールっぽさもある!」(女性)

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天気のいい昼下がり。じっくり散歩し、日が傾きはじめた頃、のんびりと夕日を見ながら飲むと最高だろうなと想像せずにはいられませんでした。


ポルトガル食文化の専門家も驚いた、ジンニャ×ビールの組み合わせ

実は今回、スペシャルゲストとしてポルトガルの食文化に精通した毛利宏乃さんが参加してくれました。毛利さんは日本にポルトガルのワインや食材を輸入・販売している、メルカード・ポルトガルの運営者。

▼毛利宏乃さん

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▼メルカード・ポルトガル サイト

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専門家、毛利さんも感想を語ってくれました。


ワインのような奥深さがありながら、チェリーキャンディのような親しみやすさもあるビールですね。ポルトガルではジンニャが一つの飲み物として確立されているので、ビールと合わせるという発想自体が新鮮で、とても驚きました!
(毛利さん)


知ってるビールと全く違う、「リスボンの坂道」。何が違う??

そんな疑問に答えてくれたのは、醸造を担当したサッポロビールの成瀬さん。


今回はじめてジンニャを飲んだのですが、ジンニャの個性として印象的だったのは「甘酸っぱさ」です。これをビールでもしっかりと表現しようと思い、レシピを考えました。

入っているのは、ジンニャには欠かせないサワーチェリーの果汁、シナモンやアニスといったスパイス、そして甘味です。スエヒロさんから、疲れが吹き飛び、予想以上の飲みやすさだったと伺ったので、ドリンカビリティも意識してみました。熟成感を出すために貯酒をしたのですが、サンプリングしながら加糖する。この繰り返しでちょうどいいところを探すのが大変でした。(成瀬さん)

話を聞くだけで、普段飲むビールと全く違う理由がよくわかります。

ジンニャビールを楽しみながら、話題はポルトガルの歴史へ。

▼ラベル写真

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「リスボンの坂道」のラベルモチーフになったのは、アズレージョと呼ばれるポルトガルの伝統的なタイル。サクランボもあしらわれたラベルデザインは、並べてみることで新しいデザインを見せてくれました。

ちなみにアズレージョとは、ポルトガル芸術を代表する装飾用タイルで、一般家庭から歴史的建築物にまで用いられています。「青」が基調ですが、時代によって色づかいや柄が異なるため、歴史的・文化的研究の対象にもなっています。

▼アズレージョ

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夜に翌朝のテーブルセッティング。朝食からしっかり食べるのがポルトガル流。

アズレージョとともにポルトガルの名所をオンラインで巡った後は、食事の時間。ポルトガル料理と食文化を学びながら、ビールを楽しみます。

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「ポルトガルでは、夕食後に翌朝のテーブルセッティングを行うのが一般的で、朝食からしっかり食べます」(毛利さん)

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ポルトガルで毎年6月12・13日に行われる「聖アントニオ祭」の様子。イワシ祭とも言われるポルトガルを代表するイベントで、各所に設置された炭火台でイワシを焼いて楽しむそうです。

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スエヒロさんのお気に入りだったポルトガルの海鮮鍋、カタプラーナ。

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他にもたくさんのポルトガル料理が紹介されました。

気がつけば、あっという間に終了時刻。

ビールのお披露目会だったはずが、いつのまにかポルトガルを学ぶ会に。

ジンニャをモチーフにしたビールを片手に、ポルトガルの文化や観光地をめぐり、食事も楽しむ。オンラインながらまるでポルトガルに旅行した気分を味わえることになった今回のイベント。少しでもポルトガル旅行気分を味わってほしいというスエヒロさんの想いが、随所に詰まっているように感じました。


旅行の思い出を投稿しただけなのに、こんなことになって夢見心地です(笑)

最後に企画者であるスエヒロさんが、感想を語ってくれました。


実はリスボンの坂道が生まれたきっかけは、2019年9月に開催された恵比寿麦酒祭りなんです。たまたま会場でオリジナルビールの企画を募集していて、応募したらノベルティがもらえるということだったので、それ目当てで応募しました笑

ちょうどポルトガルから帰国したばかりのタイミングだったこともあり、あの感動をビールにできたら面白いんじゃないかと思い、企画として提出しました。まさか採用されてビールになるなんて全く思ってもいませんでした。

今日もこんなに素敵なイベントになって、まさに夢見心地です!!
(スエヒロさん)


こんなビール、あったらいいな。
なんとなくの応募から、想像もしなかった世界が広がるHOPPIN’ GARAGE。
ぜひあなたも軽い気持ちで応募してみてはいかがでしょうか?

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ミッションは、「もっと自由にビールづくりができる仕組みをつくる」こと。お客様とサッポロビール醸造技術者(ブリュワー)の共創によるビールづくりを中心に、ビールを学べる講座やビールをきっかけにした交流会などを展開中。 https://www.hoppin-garage.com/

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