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ビルで働いたら、ビールで話そう。

HOPPIN' GARAGE(ホッピンガレージ)が取り組む活動の一つであるビールによるコミュニティづくり。今年2020年は、「ビルで働いたら、ビールで話そう。」をスローガンとする新しい活動「B組(ビーグミ)」を始動しました!(というか、とりあえずやってみましたw)

この活動は同じビルで働くオフィスワーカー同士の交流を促進する「ビールコミュニティづくり」を目的としたもので、まずはサッポロビールのグループ会社であるサッポロ不動産開発との共同で恵比寿ガーデンプレイス(以降、YGP)を対象に実施しました。

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具体的には、20歳以上のオフィスワーカー限定に、「恵比寿で働くみんなと乾杯したいビールをつくる」ための全3回のビールワークショップを開催。そして、ワークショップで生まれたビールのアイデアをポスターにして、YGPオフィスワーカーからの投票で最も票数を獲得したビールを実際に醸造し、みんなで乾杯するという内容です。

ワークショップがキックオフして間もなく新型コロナ下に入ってしまったため、なかなか進行には苦労しましたが、その一部始終を皆さんにご報告させていただきます!

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■DAY.0(1月30日)キックオフイベント【オフライン開催】

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ビールづくりワークショップに参加したいオフィスワーカーを募るためにキックオフイベントを開催。当日はHOPPIN' GARAGEから生まれたビールやおいしい食事を用意して、どれぐらいの人がきてくれるのかドキドキ・・・。
結果、100名を超える方にご参加いただき、この時点でとても良いオフィスワーカーの交流になるとともに、多くの方からワークショップの参加申し込みをいただくことができました!

■DAY.1(2月19日)YGPで働く人を分析しよう!【オフライン開催】

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ワークショップ参加を希望するYGPオフィスワーカーの中から、抽選で選ばれたメンバーが会場に集結。チームごとのディスカッションで、まずはYGPで働く人のことを分析しました。チームメンバーの所属会社はバラバラ。ただし全員がYGPオフィスワーカーなので、「あなたの会社は●階ですか?」なんて会話が飛び出すのが面白いところです。
DAY.1に先駆けて開催されたキックオフイベントで参加者に「自分を動物に喩えると?」「会社の同僚を動物に喩えると?」というアンケートが行われており、その結果がDAY.1のディスカッションの題材に。

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そして、「うちの会社には“俺様”なライオンが多い」「同僚は、スタンドプレー好きなタカばっかり」「自分は個人プレー主義なのでオオカミ」「なんだかんだで上には従順なイヌ」などなど……自由な意見交換をしながら、「YGPで働く人はこんな人!」という結論をまとめました。

■DAY.2(6月24日)開発コンセプトを決めよう!【オンライン開催】

DAY.1の開催後、新型コロナ禍でずっと延期となっていたDAY.2がオンラインワークショップの形でこの日再開。DAY.1で出た「誰向けにつくるビールなのか」という結論を元に、この回では「どんな目的でつくるか」をディスカッションしました。
チームはシャッフルされたため、参加者が使用するディスカッション用のシート(DAY.1の結論のまとめ)は、前回自分が所属していたチームのものとは限りません。こうして、自分たちが出した結論とは異なる結論を元に、さらなる意見交換を行うことで、アイデアをジャンプさせて、「〇〇なYGPオフィスワーカーが××になれるビール」という明確なコンセプトをまとめました。

■DAY.3(7月16日)いよいよ醸造準備!【オンライン開催】

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DAY.2に引き続き、DAY.3もオンライン開催となりました。DAY.2で出た「〇〇なYGPオフィスワーカーが××になれるビール」いうコンセプトを元に、「YGP B組」のビールを醸造担当するサッポロビールの成瀬史子ブリュワーにも積極的に質問しながら、ビールの方向性に落とし込んでいきます。
具体的には、コンセプトを体現する材料(大麦・ホップ以外の副原料)や味(甘味・苦味・酸味・アルコール感・ボディーの強さ・香りの強さのバランス)、ビール名、キャッチコピー、どんなお披露目会にするか?などをまとめた企画書を完成しました。これにて、3回にわたって行われたワークショップは終了。このあとは、ドキドキの一般投票です!

■ポスター掲示と投票受付!(8月3日~14日)

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実際に醸造するビールを決めるため、DAY.3でまとめたビールアイデアを元に作成したポスターをYGPや恵比寿駅周辺に貼り出し、一般投票を募りました。
受付期間は8月3日~14日。一歩外を出て歩けば汗が噴き出し、頭の中に「ビール」の3文字がちらつくシーズンです。ポスターを見た人はきっと、直感的に「飲みたい!」と思ったビールに票を投じてくださったことと思います。

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集計の結果、A、B、Cの3チームのアイデアから選ばれたのは、Bチームの「PUHAAAAAhhhhh~」でした!
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日頃なにかと我慢しがちなYGPオフィスワーカーが本当の自分を解放し、思い切りプハーッッ と言っちゃう♪そんなビールを柑橘系、ブラックペッパー、お米を材料にして醸造することが決まりました。仕上がりが楽しみです!

■DAY.4(10月30日)YGPビールお披露目会!【オフライン開催】

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アイデア決定から約2か月半後の10月30日。無事にビールが完成し「お披露目会」が開催されました! コロナ禍で思いもよらぬ長い道のりとなりましたが、ようやくここまでたどり着きました。そんなこともあって、参加者サイド、運営サイドともに喜びもひとしおです。

当日は、万全に対策を講じたうえで、DAY.1以来の久しぶりのオフライン開催。メンバーとリアルで顔を合わせるのは実に8か月ぶりです!

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「柑橘」と「ブラックペッパー」を掛け合わせた新感覚ビール「PUHAAAAAhhhhh~」は、成瀬ブリュワーの計らいで、パウダーのブラックペッパーを使った「(製造番号)173」と粗びきのブラックペッパーを使った「174」の2バージョンが完成! 当日は、その2バージョンの飲み比べや、辛いおつまみとのペアリング相性を楽しむ会となりました。

はじめに、DAY.3のBチームのメンバーが「PUHAAAAAhhhhh~」のアイデアに至った経緯を改めて説明し、乾杯コール。そして、お待ちかねの試飲タイムに突入です。

粗びきを使った「174」は、「173」と比べてブラックペッパーのフレーバー自体は控えめですが、全体的に綺麗なドライ感が出ているイメージで、おつまみとのペアリングはしやすい印象がありました。対して「173」は、単体で飲んでもインパクトのあるビール。時間が経って温度が上がってくるとまたコショウの香りがふわっと立つのも印象的でした。

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静岡県焼津市からネット中継での参加となった成瀬ブリュワーとの質疑応答も行われました。

──トライ&エラーは何回あった?

成瀬:実は一発で完成しました! 下調べの時点で、ブラックペッパーの成分を抽出して、サッポロ生ビール 黒ラベルに入れてみるといった実験をしたおかげもあって、すんなり醸造できたんです。

──ブラックペッパーはどの段階で入れたの?

麦汁の仕込みのかなり早い段階で入れて、びん詰め前の濾過の段階で取り除きました。なので、麦汁からビールが完成するまでの間中ずっとブラックペッパーに接触している状態でした。

しっかりとしたブラックペッパーの風味を感じられる秘密は、そこにあったのですね。「酵母はクシャミしなかった?」なんて粋なコメントも飛び出しながら、和やかに質疑応答は締めくくられました。

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次は、ラベルデザインを担当したスティーブアスタリスク社の茅原ゆきのさんより、デザインコンセプトについての説明がありました。

これは「鎖の外れたイヌ」をイメージしたデザインとのこと。普段は上司に対して忠実なワンちゃんでいるYGPオフィスワーカーが、自分を繋ぐ鎖を引きちぎって“本当の自分”を解放するぞ!という勢いを感じます。こんなビールが店頭に並んでいたら買いたい!!と思わせる、「PUHAAAAAhhhhh~」のコンセプトを具現化したポップで可愛いラベルですよね。

「お披露目会」はこの後、レクリエーションとしてのミニワークショップなどを経て、お開きとなりました♪

同じビルで働くビール好きが集まって、飲みながら楽しく意見交換しながらビールのアイデアを出し合う。そして本当にそのビールで実際に乾杯する──想像以上にワクワクできるワークショップでした!!

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