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見た目とのギャップは裏切り?ひと口含むと、人と話したくなる腹黒いビール。HOPPIN’ GARAGE ビール第3弾、森シュンロウさんの『Night Rally』乾杯レポート

**この記事は、2018年12月に実施したイベントレポートの、note転載記事となります**


こんにちは!KitchHike編集部のRieです。

2018年10月に始まった『HOPPIN’ GARAGE』。
「こんなビール、あったらいいな」という熱い想いを持った人が、つくりたいビールをサイト上で応募して、HOPPIN’ GARAGE事務局の審査の上で選ばれた人がサッポロビールのブリュワー(醸造責任者)と一緒にオリジナルビールを製造するという、ビール好きにはたまらないプロジェクトです。

HOPPIN' GARAGE - できたらいいな。を、つくろう。HOPPIN’ GARAGEは、「こんなビール、できたらいいな」というあなたの空想を実現し、特別なビールを仲間とシェアできる、サービスです。


HOPPIN’ GARAGE第3弾のビールを手がけたのは、大阪でクラフトビール専門店『エデン特急』を営む森シュンロウさん。森さんが『Night Rally』と名付けたビールは、ビールの楽しさや魅力を伝えたいと精力的に活動する森さんの想いがぎゅっと詰め込まれたこだわりのビールとなりました。

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今回は大阪初開催!
イオンモール堺北花田店にある、世界最大(!)の無印良品のお店で行われた『Night Rally』お披露目Pop-Upの様子をレポートします。

すべてのきっかけは、無印良品との”縁”から


賑やかなクリスマスイブの日。
昼の部と夕方の部の二回、行われたPop-Upは、どちらも満席のお客さまに見守られながらのスタートとなりました。

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関西初の『HOPPIN’ GARAGE』ということで、いったいどんなイベントなの?と言わんばかりに、トークの内容に真摯に聞き入る参加者の皆さん。期待とドキドキが伝わってきそうです。

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『Night Rally』の生みの親である森さんが、HOPPIN’ GARAGEに応募することになったきっかけとはなんだったのでしょうか?

森:僕は以前、無印良品の社員だったんです。その無印良品時代の後輩と、こちらのサッポロビールの土代さんが偶然同級生で。僕の店『エデン特急』に、一緒に飲みに来てくれて。そこで、このHOPPIN’ GARAGEという企画のことを聞いたんです。

今回、ビールのお披露目にこの会場を選んだのもそういうご縁があったから。僕が働いていた当時の上司やお世話になった方がこのイオンモールにいまして。きっと、今しかこの会場でやることは実現できないだろうと(笑)
会場をお願いするタイミングもギリギリだったのに、土代さんも始発の新幹線に乗って交渉に来てくれて。こんな素晴らしいところを貸して頂けました。

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土代:森さんの営む『エデン特急』は、すてきな長屋にある5坪くらいのお店で。玉造という場所にあるんですが、最初にお店に伺ったとき森さんはいきなり、自分のことを「玉造のスーパースター」と言ったんです(笑)

山本:どおりで、オーラが違うなと思いました(笑)

苦手な人が多い黒ビールを ”楽しく裏切る”


土代:このビールのこだわりは、どういうところでしょうか。

森:僕は、クラフトビールをお客さまに提供する側として仕事している。そういう立場としては「ビールって、いろんな種類があって楽しい」ということを知ってほしい。それに、みんながビールを通して交流してほしい、という思いがあります。

だからあえて、抵抗のある人が多い黒ビールで。黒ビールには実はいろいろな種類があって、ライトな飲みやすいものもあるんです。今回はドイツ発祥のシュバルツという軽めの黒ビールを参考にしました。


森:それから、見た目とはちょっと印象が違う、裏切り、意外性・・・「うわっ、こんなビールなんや!」と思わず、隣の人と話したくなるものをと。黒ビールにチェリーの果汁を加えて、色は出さずに隠し味になるようにしてもらいました。

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ビール名の『Rally』というのも、このビールを飲めば、会話のラリーが生まれる、という意味を込めています。

成瀬:ブリュワーとしては、「黒ビール」と「チェリー」という、これまでに経験したことのない組み合わせだったので、難しいかなと思いましたが、仕込みと発酵後の2回に分けてチェリー果汁を加えることでうまくチェリーを漬け込んだような風味が出せました。

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森:チェリーを漬けこんだ酸味のあるタイプはベルギーのビールなんです。違うタイプの国のビールをMIXして、世界にはこんなビールがあるんだよと紹介したい思いもあった。ビギナーの方への飲みやすさも意識しています。

成瀬:酸味があって、フルーティで飲みやすく仕上がったと思うので、ぜひ堪能してほしいです。

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森さんのこだわりを教えて頂いたところで、お待ちかねの乾杯です。
乾杯の合言葉、「ホッピン!ガレージ!」の声とともに、会場は一気に賑やかに。
参加者のみなさんの反応はどうでしょうか?

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「僕自身、黒ビール苦手な方なのに、これはすいすい飲めます」
「酸味も感じられて、普段飲む黒ビールとはずいぶん違って、新しい発見がありました!」
「香りがすごくよくて、びっくりしました」
「あまりビールは詳しくないのですが、いろんな味がしますね!」

しっかり、見た目と味、香りのギャップを感じてくださったようです。

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森:ビールのラベルは、そのギャップを。このビールの意外性、二面性をあらわしたくて。かっこいいバイクに乗っている人が、ヘルメットを外したら女性だった・・・!というイメージを、絵にしてもらっています。

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また、今回ビールに合わせるお料理は、無印良品のシェフが作ってくださいました。
幻の伝統野菜や郷土料理もあり、どれも手の込んだ、無添加のものばかり。見た目も豪華で、お客さんからは歓声が上がります。
「岸和田のだんじり」に命をかけているというシェフは、トークも冴え渡っていて、さすが大阪人、ちゃっかり?笑いを取っていました。

森さんが特別に用意してくれた他のクラフトビールや、美味しいお料理を堪能する参加者の皆さん。宴もたけなわの頃には、いつのまにかあちらこちらで会話が生まれている様子。

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つくり手との距離が近いのが、クラフトビール


森:HOPPIN’ GARAGEは、まるでビールのようにカジュアルでハードルの低い企画だと思っています。たまたま僕はビールに携わる仕事をしていますが、だからオリジナルビールをつくれた!という訳ではなくて。

ビールをつくりたい想いさえあれば、サッポロビールとキッチハイクの皆さんが、形になるまでサポートしてくれます。少しでも興味があれば、気軽に応募したり、参加してみてほしいです。

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クラフトビールは、つくり手との距離が近いことも魅力、と語る森さん。今回の『Night Rally』お披露目パーティでは見事、その魅力を自ら、存分に伝えてくださったように思えました。

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『HOPPIN’ GARAGE』第4弾ビールのお披露目会は、1月30日に御徒町のワロスロードカフェで開催されます。次のビールのテーマは”旅先で立ち寄ったジャズバーの思い出“。 いったいどんなビールに仕上がったのでしょうか。ぜひチェックしてみてくださいね!

*イベントは、2019年1月に実施済み