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伊豆稲取という町に1カ月住んで感じた魅力を自分なりにまとめてみた

昨年11月から、約1ヶ月ごとに拠点を変えながら国内を移動してきましたが、今回は2021年4月の丸1ヶ月間を過ごした伊豆稲取という町のことを書きたいと思います。

稲取を選んだきっかけ

知らない場所で、「旅行」ではなく「暮らす」経験がしたい、と思ったのがきっかけで、1ヶ月毎に拠点を変えながら生活をしています。

そんな中、ご縁があって稲取に住むことになったのが今年の4月。

実は、稲取という町の存在を僕が知ったのは、住み始める1ヶ月前のことでした。

きっかけは、2月に滞在していた茅ヶ崎のゲストハウスで、たまたま同じ時期に同じ宿に長期で滞在していたテレワーク男子から稲取の町の存在を教えてもらったことでした。

その日、例のテレワーク男子と、宿のオーナーも交えて楽しく夕食のテーブルを囲んでいたときのこと。
流れのなかで、僕が3月は熱海に滞在しようと思っているという話、その理由が「海辺の町に暮らすことに興味がある」という話をしたところ、

「そういや、伊豆に海が見えるコワーキングスペースありますよ?」

とテレワーク男子。

「まじ!?」

僕の中では

コワーキング × 海 = "最強"

という方程式がしっかり成立しているので、それを聞いて心が弾み、興味津々。


写真を見せてもらうと、まさに、僕が探していた理想のコワーキングスペースの景色がそこにはありました。

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その翌月、当時滞在していた熱海から稲取のコワーキング施設に体験利用で訪れたときに、その居心地の良さが決め手になって、次の滞在先を稲取にすることを決めました。


2分でわかる稲取

前置きが長くなりましたが、、、
まずは稲取の基本情報。

稲取は、静岡県東伊豆町賀茂郡に属する町。
東京からだと新幹線で約2時間、特急で約2時間半、車だと約3時間ほどの距離にあります。

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港町なので新鮮で美味しい魚が手に入るのはもちろんのこと、伊豆といえば「金目鯛」ですが、稲取で獲れる金目鯛は「稲取キンメ」というブランドが付くほど市場価値が高く、もちろん味にも定評があります。

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果物の産地としても有名で、特に柑橘がたくさん作られています。その中でも「ニューサマーオレンジ」というブランドがこの地域の特産として知られています。

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また週末は朝市が毎週開催されていて、ここで地域特産の食材からお菓子から、いろんなものを買うことができます。

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それから「雛のつるし飾り」も稲取を語るうえでは欠かせないパーツです。
これは江戸時代からこの地域に伝わる風習で、3月のひな祭りの時期になると、娘の成長を願ってお母さんやおばあちゃんが手作りのつるし飾りを作って、ひな人形と一緒に飾るというものです。

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それから、移住観点で個人的にポイント高いと思ったのが「足湯」スポットの存在。
小さい町の中で、いくつか足湯スポットがあって、無料で入り放題!疲れたときとか、気分転換したいときには、ときどき散歩がてらお世話になりました。

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住んでみて感じた稲取のいいところ5選

僕が1ヶ月間住んでみて感じた、稲取のいいところ。
挙げればキリがないのですが、5つ厳選してシェアしたいと思います。

1.観光色が強すぎない
2.他の観光地との絶妙な距離感
3.コスパ◎の食事
4.手軽に自然が楽しめる
5.暖かくて活気のあるコミュニティ

それぞれ掘り下げていくと、、、

①観光色が強すぎない

稲取も伊豆の他の観光地のように宿も温泉もあるし、もちろん観光地ではあります。でも、やっぱり関東とか、他の遠い地域から来る人にとって、その半島の付け根に熱海という強力な観光地があるんで、そこまで観光客で賑わっているっていう印象はないです。

だからこそ、静かに自分の時間を楽しんだり、仕事に集中したい方にとってはとてもいい環境だと思います。


②他の町との距離感がちょうどいい

伊豆の他の観光地に行くのに絶妙な場所に位置しているのが稲取。例えば、少し北(車で30分ほど)には伊豆高原があって、自然を堪能できる名所や動物園、そして何と言っても美術館・博物館の宝庫としても知られています。
休みの日にふらっと伊豆高原まで出て自然とかアートを楽しむという、充実した1日を過ごすことができるだけで、休日の過ごし方の幅がめちゃくちゃ広がります。

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↑ 野坂オートマタ美術館(オートマタ:機械じかけの人形)

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↑ 象牙と石の彫刻美術館 〜ジュエルピア〜

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↑ 城ケ崎海岸

また温泉に行くなら、すぐ近くに温泉地・熱川(あたがわ)もあります。
そして伊豆高原よりもさらに北に足を延ばすと、伊東や熱海にも行けてしまうし、逆に南はこれまた車で30分走らせると下田まで出られる。
という具合に、伊豆の他の観光やアクティビティスポットへ出かけるのに、拠点にするにはこれ以上ないような立地なんじゃないかと思います。



③コスパ◎の食事

冒頭で紹介した通り、新鮮で美味しい魚が食べられるんですが、こういう贅沢な海鮮料理も他のザ・観光地エリアと比べるとリーズナブル。
さらに「肉チャーハン」や「さんが」といった稲取発のB級グルメもあって、小さい町ながらも外食生活を毎日楽しめました。
肉チャーハン。僕もハマってけっこうな頻度で食べていた分、稲取から離れた今はすごく恋しいです…笑

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④手軽に自然が楽しめる

海だけではなく、素晴らしい緑が楽しめることも外せないおすすめポイント。
稲取には「東伊豆クロスカントリーコース」というハイキングコース、それに「細野高原」という果てしなく広がる高原があり、健康のためにウォーキングやトレッキングをする方にはすごくおすすめです。

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ちなみに細野高原はTVアニメ『ゆるキャン△』の中に出てきたキャンプサイトのモデル地としても有名になり、アニメの「聖地」のひとつとしてもグッと人気が高まったそうです。


⑤暖かくて活気のあるコミュニティ

僕も地元の方や、他地域から移住された方とお話したり、滞在中はいろいろなご縁を頂きましたが、会う方が皆さんほんとに素敵だったのも印象的でした。
さらに印象的だったのが、別の地域から稲取に移住されたっていう方と、地元の方が一緒になって稲取を盛り上げようというイベントを積極的に企画していたことでした。

例えば、シェアキッチンを使って、地元の方や移住者の方が自分でお店のコンセプトを考え、曜日ごとに違ったメニューが楽しめるカフェやショップが楽しめるようなチャレンジショップ企画というのがあります。

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「●●さんが新しくカフェオープンするらしいよ」という具合に、みんな駆けつけてくれて、それがまたコミュニケーションのきっかけを生む。
そして、僕みたいな流れ者のようなやつも良い意味で巻き込んでくれる素敵なコミュニティ。これは間違いなく稲取の大きな魅力だと思いました。



今回は僕なりに稲取の魅力をご紹介してみました。

冒頭で白状した通り、僕も住み始める1ヶ月前まで町の存在自体を知らなかったようなモグリなので、1ヶ月では体験し切れない、もっともっと奥深い魅力が詰まっていると思います。

なので、今度は夏辺りにでも遊びに行こうと思っていて、その時にこの町の新しい顔と出会えるのを凄く楽しみにしています。

モグリ発信の情報ですが、まだ行ったことがない方がいらっしゃれば、稲取の雰囲気とか、実際に住んだときのイメージとかが少しでも伝わると嬉しいです。

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