予想外のライバル登場!お母さんvsむーさん
「あだだだだー」8ヶ月になる息子がなにか言い出した。そうなってくるとどこの家庭でも話題になるのは、〝初めて喋る言葉“だ。
わたしは安心していた。かねてから旦那さんは息子に「初めて喋る言葉は、お母さんにしろよ。」と、早々に戦線離脱していたからだ。
そんなこんなで安心しきっていたわたしに予想外のライバルが現れた!わたしの母、息子の祖母だ!!母はおばあちゃんと呼ばれるのが嫌で、名前で呼んでもらおう♪と言っていた。ところが最近頭文字だけで、むーさん。と言い出したのだ。その理由を聞くと、
「だって、名前を最初に呼ぶのは難しいから、呼びやすいように〝むー“にしたの。」
ん?もしかして、この人狙ってる!?
予感は的中、息子に「むむむむむー」と仕込んでいるではないか!しかも、むーとか言いやすそう!そちらがそうくるなら、わたしは文章中に混ぜ込んで、、
「あひゃしゃしゃしゃしゃ、かあしゃん」
リズムに合わせて
トントン「むすこくん」 トントン「かあしゃん」
母が仕込んで、わたしが仕込んで、、むーむ、かあしゃん、むーむ、かあしゃん
母は仕事人間で、わたしは0歳児から保育所生活だった。保育時間だけでは仕事が、終えられなかった母は、マンションの管理人さん夫婦にわたしを預けていた。わたしが初めて喋った言葉はその管理人の奥さんに仕込まれた言葉だったらしい。
そんな母と今こんなバトルをしているなんて。息子は大変だろうが、なんだかわたしは楽しいのだ。
むーむ、かあしゃん。さて、一番に君はなんてしゃべるのだろう。願わくば全然関係のないことを喋って、母と一緒に笑いたいものだ。
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