地下BOOKS

2018年生まれのインディペンデント出版レーベル。地下から起こす読書の革命。「クソみた…

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2018年生まれのインディペンデント出版レーベル。地下から起こす読書の革命。「クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書」「未知を放つ」「クソみたいな世界抗うためのパンク的読書」email: basementbooks2018[@]gmail.com 代表:小野寺

マガジン

  • 『未知を放つ』2021年6月発売

    2021年6月刊行『未知を放つ』関連の記事

  • samizdat skool

    読書イベント&ZINE『samizdat skool』関連の記事

  • クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書

    2018年10月刊行『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』関連の記事

最近の記事

『小さき者たちへ』の売上寄付の報告①

2024年4月末に発売した『小さき者たちへ』。 イスラエルのガザ侵攻をきっかけに制作された本作を地下BOOKSから刊行するにあたり、著者の夕暮宇宙船さんと決めたのは、利益をパレスチナのガザで人道支援活動をしている団体に寄付することでした。 2023年10月に侵攻が始まり、2023年12月にweb上で作品が公開され、それを2024年4月に『小さき者たちへ』として出版し、2024年8月現在も残念ながら停戦には至らず、ガザ市民の死者数は4万人を超えたと発表されました。 この状

    • 『小さき者たちへ』刊行によせて by夕暮宇宙船

      『小さき者たちへ』は2023年12月7日の日記です。 昼のラジオを聴きにベランダに出て、犬と他愛のないやりとりをした時、久しぶりに漫画が描けそうな気がして筆を執りました。 ですがいざその「平和」が満ち足りた光景を描こうとすると、その前夜に知った遠い国の現状が頭の中で肥大化します。 それを無視して今何かを描こうとすることに対して口の中に苦味が広がります。 だからといってそのことに触れようとすると己の無知さ、無力さ、矛盾に行き当たり、恥ずかしく、苦しく、いたたまれなくなり

      • 【新刊】『小さき者たちへ』

        地下BOOKSは4冊目のZINE『小さき者たちへ』を発売します。 今回はコミックです。 タイトル:『小さき者たちへ』 著:夕暮宇宙船 出版:地下BOOKS 定価:1,100円(本体1,000円+税) 判型:A5判 頁数:76頁 発売日:2024年4月下旬 ◼️内容 イスラエルによるガザへのジェノサイド攻撃が始まった2023年10月7日。その約2ヶ月半後にWeb上で発表され、X(旧Twitter)等で大きな反響を呼んだ作品に追加原稿を加えた完全版。 遠くの国で続く凄惨な

        • 【新刊】「クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書」

          地下BOOKSは3冊目の書籍『クソみたいな 界で抗うためのパンク的読書』を刊行します。 『クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書』 著:小野寺伝助  価格:850円+税 判型:A5判 頁数:82頁 発売日:2023年8月下旬予定 ◾️内容 2018年に刊行した『クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書』の続編です。2019年〜2022年までのH.A.Bノ冊子(H.A.B)やPOPEYEWeb(マガジンハウス)での連載、KKV Neighborhoodへの寄稿に、書き

        『小さき者たちへ』の売上寄付の報告①

        マガジン

        • 『未知を放つ』2021年6月発売
          7本
        • samizdat skool
          4本
        • クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書
          12本

        記事

          『未知を放つ』ブックエッセイ by佐々木ののか

          「役割を演じずに自分らしく生きたい」 未知なる自分の欠片を拾い集める実験の軌跡文:佐々木ののか 何の役割も演じずに自分らしく生きたいと思っても、自分を長らく縛り付けてきた人は「自分らしさとは」という壁にぶち当たる。自分らしさどころか、何がしたいのか、したくないのかもわからない。どこから手繰り寄せればいいかもわからぬ絡まった糸を前に呆然とし、途方に暮れてしまい、役割を演じる日々に戻ってしまう人もいるだろう。 そんな人に読んでほしいのが、自分の欠片を丁寧に拾い集める「実験」の

          『未知を放つ』ブックエッセイ by佐々木ののか

          『未知を放つ』重版によせて

          『未知を放つ』を刊行して、たくさんの感想をいただいた。手紙やメッセージをいただいたり、会って話を聞かせてもらうこともあった。どんな感想もうれしかったので、スマホで見かけた感想はスクショしたものをプリントアウトした。きもちわるかったらごめんなさい 笑 『未知を放つ』と言いながら、放ちきれず閉ざしそうになることもある。そんなときにはプリントアウトしたものを読み返している。 感想と共に、ご自身のエピソードを伝えてくれた方が多かった。それはとても力になった。そのひとにしか話せない

          『未知を放つ』重版によせて

          SAMIZDAT SKOOL放送室 第二回

          課題図書:『オーギー・レンのクリスマス・ストーリー』(スイッチパブリッシング) 著:ポール・オースター https://www.switch-store.net/SHOP/BO0107.html テーマ:欠けていること、赦すこと。 生徒:小野寺伝助、須藤謙一 BGM:tactsato  E-mail:samizdatskool@gmail.com  SHOP:https://samizdatskool.stores.jp

          SAMIZDAT SKOOL放送室 第二回

          SAMIZDAT SKOOL 放送室 第一回

          課題図書:「何が私をこうさせたか -獄中手記-」(岩波文庫) 著:金子文子 https://www.iwanami.co.jp/book/b330651.html テーマ:本を読むこと、学ぶこと、新しい知識を得ることが、権力に対する反抗となる 生徒:小野寺伝助、須藤謙一 BGM:tactsato E-mail:samizdatskool@gmail.com SHOP:https://samizdatskool.stores.jp

          SAMIZDAT SKOOL 放送室 第一回

          『未知を放つ』対談シリーズ vol.0 前編

           『未知を放つ』の5つのテーマ「婚活」「家族」「終活」「分断」「生活」。  著者のしいねはるかさんと一緒に、他者との対話を通じてそれぞれのテーマを深堀りしていく『未知を放つ』対談シリーズ。   今回はVOL .0と題して、地下BOOKS小野寺伝助との文章でのやりとりです。前編では『未知を放つ』に至るまでのこと、ZINEを作ることのきっかけや動機など、『未知を放つ』前夜の話をしいねさんに聞いてみました。 ZINEをつくり始めたきっかけ小野寺:  まずは『未知を放つ』の元に

          『未知を放つ』対談シリーズ vol.0 前編

          『未知を放つ』対談シリーズ vol.1

          『未知を放つ』の5つのテーマ「婚活」「家族」「終活」「分断」「生活」。  著者のしいねはるかさん(写真左)と一緒に、他者との対話を通じてそれぞれのテーマを深堀りしていく『未知を放つ』対談シリーズをスタートします。 『未知を放つ』を読まれた方も、読まれていない方も、何かを知り何かを考えるキッカケにしていただければ幸いです。  第1回目のテーマは「家族(介護)」。  介護の資格を保有しているしいねさん。『未知を放つ』の第2章では、レビー小体型認知症になった父親の介護を

          『未知を放つ』対談シリーズ vol.1

          『未知を放つ』刊行記念フェア

          ブックユニオン新宿にて『未知を放つ』刊行記念フェアが開催されます。 期間:6/26(土)〜7/19(祝) 会場:ディスクユニオン新宿中古館・ブックユニオン新宿 期間中、フェア特設コーナーでは「未知を放つ」のほか、関連書籍やしいねはるかの推薦図書、バンドGORO GOLOのレコードなども展示販売。 推薦図書には合わせて本人の直筆POPも展示いたします。 「未知を放つ」お買い上げの方にはディスクユニオン オリジナル特典として 新録のピアノ演奏CD-Rをプレゼントもあります。

          『未知を放つ』刊行記念フェア

          【新刊】『未知を放つ』 発売します

          地下BOOKSは二冊目の書籍『未知を放つ』を刊行します。 婚活 家族 終活 分断 生活 ”普通”に迎合しようとしてみても、心身がついてこない。 既成の概念にとらわれず、未知に自己を放ってみると、いびつな欠点は生きるためのギフトに変化していった。 『未知を放つ』は、コンプレックスを煮詰めた著者による生活の奮闘記であり、ちいさな実験の記録であり、愛とユーモアと脇汗が染み込んだノンフィクションエッセイ。 The personal is Political(個人的なことは政治的

          【新刊】『未知を放つ』 発売します

          クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書 『未知を放つ』

          わたしにとってのSALAD DAYS「こうあるべき」という正しさにとらわれたとき、自分らしさを見失う。「自分らしさ」という自己の輪郭にとらわれたとき、新しい可能性を見失う。 視点が定まらず、足元もおぼつかず、我を見失いそうになる時、わたしは憧れのパンクスの在り方を指針にする。それは自分のままで生きる力強さと、自分らしさに固執せず変化し続ける自由の精神だ。 パンクスの力強さと、自由の精神。 なんだかカッコよく見えるそれらのほとんどは、元来備わっていたものではなく、試行錯誤

          クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書 『未知を放つ』

          POPEYEwebに寄稿したクソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書

          2021年3月に新しく開設されたPOPEYE web内のコラムコーナーに「クソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書」を寄稿しました。 全四回で、テーマは「世界を変える」です。 この世界を自分がどう生き抜くか、と同時にこの世界を変えるためにはどうすればよいのか、考えています。 同時代を生きる方々と、一緒に考えていきたいです。 第一回 紹介した本『うしろめたさの人類学』 著:松村圭一郎 刊:ミシマ社 https://popeyemagazine.jp/post-28

          POPEYEwebに寄稿したクソみたいな世界を生き抜くためのパンク的読書

          SAMIZDAT SKOOL ZINE vol.1

          SAMIZDAT SKOOL ZINE2020年5月17日に開催予定だった読書と音楽のイベントSAMIZDAT SKOOL Vol.1の延期を受けて、代わりにZINEを作りました。 いつか開催するイベントの手引書のようなZINEになればと思っていましたが、単独の読み物としても充分楽しめる、内容の濃いZINEが出来上がりました。 執筆者と内容について▼ 執筆者 ・小野寺伝助 「LONG WAY HOMEを読んでホームについて考えた」 ・須藤謙一 「両親への手紙」 ・し

          SAMIZDAT SKOOL ZINE vol.1

          「SAMIZDAT SKOOL」はじめます

          ブックユニオン新宿 須藤謙一と地下BOOKS 小野寺伝助で、新しいイベント「SAMIZDAT SKOOL」を始めます。 「SAMIZDAT SKOOL」は、読書体験を通して共感の幅を広げようという試みです。登壇者もオーディエンスも同じ立場で学び合う、先生のいない教室のようなイメージでイベントを開催していきます。 毎回"課題図書"を選定し、その本の著者や造詣の深い方をゲストにお招きします。 一冊の本を深く読み解くことで、新たな気づきを得て、自己の輪郭が広がるよ

          「SAMIZDAT SKOOL」はじめます