『未知を放つ』ブックエッセイ by佐々木ののか
「役割を演じずに自分らしく生きたい」
未知なる自分の欠片を拾い集める実験の軌跡文:佐々木ののか
何の役割も演じずに自分らしく生きたいと思っても、自分を長らく縛り付けてきた人は「自分らしさとは」という壁にぶち当たる。自分らしさどころか、何がしたいのか、したくないのかもわからない。どこから手繰り寄せればいいかもわからぬ絡まった糸を前に呆然とし、途方に暮れてしまい、役割を演じる日々に戻ってしまう人もいるだろう。
そんな人に読んでほしいのが、自分の欠片を丁寧に拾い集める「実験」の