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雨の日に

休日、雨の日に出かけることなどほぼない。
何故なら、濡れるのが面倒くさいからだ。
そして、傘を持つ手間がかかる。

そんな中、珍しく雨の日に外に出かけた。
欲しい服、食べたいパンがあった。
いつもなら、日を改めて晴れている日に行くのだが、
どうしても雨が降っている日がよかった。

こういう雨の日は、バスや地下鉄を利用するのだが、
何故か、徒歩がよかった。

もちろん、歩いている最中は服と靴が濡れた。
車が通るたびに、水がかかる。
髪は湿気でよく分からない。
でもなぜだか、その日はそれがよかった。

傘を持つ手間も全然苦痛じゃなかった。
美味しいパンも、欲しい服もすべてを買えてしまった。

こんな日は二度と来ないかもしれないと思いながら、
私は美味しいパンを口いっぱいに頬張った。


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