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ニューヨークでラーメン屋を巡って起こったパラダイムシフト。アプローチはターゲットで変わることを意識せよ!

こんにちは!今日も来てくださりありがとうございます。先日、ニューヨークの一風堂に行って気づいたことを、まとめた記事を紹介しました。

「グローバル展開のヒントをニューヨーク「一風堂」から得る。海外1号店にマンハッタンを選んだラーメン屋の日本らしさ×アメリカナイズの融合」

実はわたし、一風堂に行った直後「海外進出=ローカライズすれば成功する」と単純に思い込んでいました。
ところがその前提は、後日べつのラーメン屋「一蘭」に行き、くつがえることに…。
やみくもに成功事例を真似しようとするのではなく、まず「ターゲットが誰か」を意識してから、展開に臨む大切さに気づいたのでお話します。

■顕著にローカライズされていた「一風堂」に対し、ほとんど日本と差異のなかった「一蘭」

オシャレな内装、日本より多いメニューやアルコールの提供など、かなりローカライズされていた一風堂の後に訪れたのが、同じく日本から進出した「一蘭」。
席が板で仕切られた、味集中カウンターのあるラーメン屋です。
一蘭も、一風堂と同じくニューヨーク仕様にローカライズされていると予想して訪れましたが、結果は……ほぼ違いなし!

味集中カウンター、店内中央にあるスタッフの導線通路、カウンターからスタッフ通路を目隠しする暖簾まで、日本と一緒です。
わたしはニューヨークで、席が仕切られた飲食店を見たことがなかったため「一風堂と同じように、テーブルが設置されているだろう」と考えていました。
しかし予想とは違い、店内は日本と同じように再現されていました。

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左:一風堂 / 右:一蘭

■異なるアプローチで成功している両者、客層の違いがカギとなる?

日本と展開を変えていた一風堂と、ほぼ同じに見えた一蘭。どちらもわたしが行ったときは稼働率は70〜100%と、同じような席の埋まり具合でしたが、違いを感じたのは客層。
一風堂の利用客はどちらかというと白人層が多いイメージで、テーブルを複数人で囲みながら、ゆっくり食事を楽しむ姿が見られました。
いっぽう一蘭はアジア人層が多い印象。ラーメンを食べ終わったらすぐに退店する人が多かったです。

多種多様な生活スタイルや考え方が存在する人種のるつぼニューヨークで、一蘭がアジア人をターゲットにしてニューヨークに進出したのかは定かではありません。
しかし、ラーメンという同じ業界でも、客層が違えばアプローチの方法も変わるということに気づかされました。

わたしたち日本人も、個々の性格や価値観はひとりひとり違うもの。単純に同業者の成功法をコピーするだけではなく、自分が「誰に対して何をするのか」をハッキリと意識していこうと思いました。

ちなみにニューヨークの一風堂、一蘭でラーメンを食べると1杯約2000円。どちらも高級品であることは間違いない!(笑)


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