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夏の裁断(島本理生・文藝春秋)を読んで
女をおもちゃのように扱う男・柴田とその男に惹かれてしまう女・萱野。
どっちが悪いと言えば、男の方だけど、女も、そんな男に近寄らなければいいのに、どうしても依存してしまう。馬鹿な女だ、で終わらせていいのか。当事者にしか分からない心理的な繋がりがあるのだろう。作家でもある萱野は母の本の裁断の手伝いをして、そんな精神的に悪い事しなきゃいいのに、と思ってしまう。萱野も、ちょっと病的な性格で、お酒を飲む場面がよく出てくる。
100頁ほどの薄っぺらい本だった。手軽に読める。
本を裁断して、スキャナでパソコンに取り込む事を自炊と言う事を知った。
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