飴玉倶楽部(1分小説)
宏と武司は小学生の時、いつも一緒に帰る友達だった。
ある日、宏は武司に言った。
「飴玉倶楽部を作らないか。」
武司は、びっくりして
「なんだ、それ?」
と訊き返した。
「お互いに飴玉を持ってきて、学校の帰り道に融通しあうんだよ。」
と宏は言った。
武司も(なんとなく面白うそうだな。)と思った。
次の日から、宏と武司は内緒で飴玉を持って来た。
そして、学校の帰り道に飴玉を交換して食べた。
最初の一週間ぐらいは、そうやってお互いに飴玉を交換し合っていた。
しかし、だんだんと武司