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たんぽぽ団地(重松清・新潮社)を読んで

イバるというのは、自分で自分を褒めてあげる事
というのが名言だった。

どこにである普通の団地で「たんぽぽ団地の謎」というドラマが作られた。
でも、ドラマは低視聴率で、早めに打ち切り。その物語の続きが復活するという話。現実とお話の架空の世界が入り混じって、主演だった子役・小松ワタル君が時空探偵団として時空たつまきに乗ってやってくる。ナルチョは撮影があった時、最後のシーンで「バイバイ」を言えず、40年後の世界にやってきた小松君に「バイバイ」を言うんだけど、小松君が次に時空たつまきの乗ってやってくる時は、ナルチョが死んだ後だというのが切ない。続きは次の世代の子供たちが引き継いでいくというSFっぽい感じでもあり、団地の人情があったりといった感じの話だった。現実と架空の世界が交差するところが、村上春樹氏の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」に少し似ているような気がしました。

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